前から気になっていたcubit club theatreで1本見てみることにした。
どれ観ようかなあ〜って悩んだけど、「人間風車」にしてみた。
再演のほうもあったけど、キャストに惹かれて2000年版に決定!
ネットで芝居が観れるなんてねえ・・・。

人間風車2000「人間風車2000年版」

作:後藤ひろひと  演出:G2
出演:生瀬勝久、斉藤由貴、阿部サダヲ、八嶋智人、後藤ひろひと、竹下宏太郎、田鍋謙一郎、神野美紀、松永玲子、大倉孝二、武藤陶子、大谷亮介、升毅

【あらすじ】 売れない童話作家がはじめてつかんだチャンス。しかし、そこには卑劣な罠が待ち受けていた。どん底まで叩き落された作家の身に起こる戦慄の出来事とは? おかしな爆笑童話の世界は、突如として想像を絶する恐怖のファンタジーへと変貌する!!(G2 HPより)


豪華なキャストにうっとり。「ダブリンの鐘つきカビ人間」を観てから
後藤ひろひとがお気に入りだし、生瀬勝久、阿部サダヲ、八嶋智人、
升毅と、一人が出演しているだけでも観たくなるぐらいだわ。
ただ、ストーリーも何も全く分からないまま観はじめて・・・。

最初は後藤ひろひとの王様ぶりに笑ったり、劇中劇のバカバカしさ
(?)に笑ったりで、単純に楽しんでいたんだ。
生瀬さんが、斉藤由貴の身の上話を聞いているときの辛そうな表情が
とてもよかったし・・。穏やかな人格と、作品を盗まれ、周りから
裏切られた時怒り狂う対比もとっても良かった。升毅(実は結構好き。)
もやっぱり舞台の人!って感じで、ドラマで見るよりもずーっとカッコイイ。

けど、途中からとんでもない展開になってビックリ!!
何これ、サスペンスホラーなの?人が殺されていったり、(しかも結構
残虐な殺し方)目から血が出てたり、ゴキブリを口に突っ込んで殺したり・・・
その段階でちょっと

グロい・・。失敗した・・?


って思った。後藤ひろひとの本って少し残酷感じのものもあるから。。
でも結局、残虐なのは全部じゃなくって、その部分だけ。
最後の童話はとても素敵だった。
(どっかで似た話を聞いたような・・と考えていて、思い出した。
“ごんぎつね”と似てるんだよ、何となく。)

その童話の劇中劇の斉藤由貴も、すごく良かったと思う。
そして特筆すべきは、阿部サダヲ。すごいね、この人。
精神障害のあるコの演技も上手だし、人を殺していく残虐な表情も
ほんっとーにすごかった。“イっちゃってる目”だった。あの表情、
観てて怖かったよー。その対比で、最後の生瀬さんの話に引き込まれて
いくにつれて、残虐な表情から、徐々に穏やかな顔になっていく
阿部サダヲにも目を奪われた。うまい。

良かったよー、満足した。でももう1回見ちゃおうかな。
だって、途中で弟がソフトのダウンロードを始めてしまい、その時は
もう、コマ落ちしまくり。まるでコマ送りでDVD観てるみたいだった
しかも、残り30分!っていう一番いいところで。サイテー。

あ・・・ダメだ・・・カリグラフィーの作品作らないと・・・