先日チケットGETした座頭市の予習も兼ねて(?)観てみました!
 

夜叉ヶ池「夜叉ヶ池」原作:泉鏡花 2004年作品
演出:三池崇史 脚色:長塚圭史 美術:会田誠
出演:武田真治、田畑智子、松田龍平、松雪泰子、遠藤憲一、きたろう、綱島郷太郎、涼平、鈴木ユウジ、森川涼、蛭子直和、萩原聖人、丹波哲郎

【あらすじ】
夜叉ケ池に棲む女妖・白雪(松雪泰子)は、全てを投げ打ってでも愛する白山の公達のもとへ行きたいと切望していた。しかし太古の人間との契約に従い、人間が1日3度、鐘を鳴らし続ける限り、夜叉ヶ池から出る事は出来ない。その契約を信じ、晃(武田真治)と百合(田畑智子)夫婦は鐘を打ち静かに暮らしていた。だがその年は干ばつで、百合を雨乞いの生け贄に差し出せ、裸に剥いて牛の背に縛りつけろと村人が押しかける。百合は晃と村人の争いを止めようと自害し、晃も百合の後を追って首をかき切った。そして契約を守る最後の人間がいなくなった村々を、大水が飲み込む。白雪は愛する人のもとへと旅立ち、晃、百合夫婦は、大水によって誕生した鯉ケ淵の主となり、再び静かな時を送るのだった



そういえば最近、映画監督が舞台の演出をするのが流行り?
って感じですよね。キャストも豪華なんだけど、舞台ではあまり
お見かけしない方も多い。武田真治・松雪泰子・田畑智子・萩原聖人
を1度ずつ拝見したぐらいで、後は映像でしか観た事がない方ばかり。
やっぱり、三池さんが映像監督だからなんでしょうかね。
あと、お恥ずかしい話ですが、原作が泉鏡花だとは知りませんでした。




 

松雪泰子さんは、これが初舞台だったんですか!すごくキレイだし、
自分が愛する人のところに飛んで行きたい切ない思いを、思い切り
表現していらっしゃった気がします。この舞台で一番好き♪

武田真治さん、ストレートで拝見するのは初めてかな。
ラストシーん等は、思ったよりも、ずっと良かったです。
前半は可も無く不可もなくというか・・・。
鐘つきを引き受けるに至った所が、あまりにも淡白な演技なのには
ちょっと違和感を感じましたけどね。

田畑智子さん
。この方は、実際に舞台で拝見してもお上手だと思う
のですが、(役柄的にも)大人しいって事もあって、あまり目立ちません。

松田龍平さん
。この方も初舞台だったそうですね。
映画で観た時には「おっ」と思ったものですが、今回は「ん?」って
感じでした。生で観た訳じゃないので何とも言えませんが、声が
何だか聞き取りづらくて。映像向きの人なんですかね。


えーっとですね・・・。始まって20分程度で一度落ちてしまいました
気づいた時には、松雪泰子が叫んでた(笑)。
つまらないって訳じゃないんですが、2時間強しかない上演時間に
最初の武田・田畑・松田のシーンが30分もあるって、長すぎません?
(自分が寝たのを正当化してますか、私?)

原作を知っている方には良いかも知れませんが、そうでない私には
物語が大して進まない、すごくゆるいシーンに思えました。
もっと、じっくり扱って欲しいシーンがあったような気がするんだけど。

あと、今回の美術を担当している方は“現代アートの異端児”だそうで
雰囲気や衣装・照明は、美しかったし斬新でしたね。セットはシンプルだけど。
それも、相まって舞台というよりは映像のワンシーンのようです。
衣装もキレイ!特に松雪さんはめちゃくちゃきれいです。


泉鏡花って昔の人なのに(長塚圭史が脚色しているとはいえ)、とても
興味深いストーリーで驚きました。
古いものにも、良い作品って多いという事ですよね。
そういう意味では、こういう作品どんどん出てきて欲しいです。


ただちょっと辛口な事を言えば、“中途半端”感は残りましたね、
いろんな意味で。ストーリーのどこに重点を置いてるのか、ボヤケているし。
私としては、この作品、この雰囲気であればもっと徹底的に
白雪の思いとか、晃と百合が感じる不条理とか、柱を1つに決めて
突き詰めて欲しい。だって上演時間が短いんだから。

あと、中途半端な“笑い”は邪魔に感じます。
松雪さんが“セリフ長い!”と言ったり、“ウザイ”とか
“魚心あれば水心”の合言葉とか。
何となく“舞台”を意識して無理やり入れたって感じで気持ち悪い。
むしろ笑いは全く要らなかったんだけど。私は笑えなかったし。
話自体はキライじゃないんだけどなー、面白くなかった訳じゃないし。
もったいない・・・・