2本目を観終わり、次の映画館に行く為にバスに乗車。
そう、今日は久しぶりの「my3本立て」コースなのです(笑)。
この作品も前から観たかったのですが、予定が合わず、
ずーっと、おあずけになってた作品です。

ラースとその彼女「ラースと、その彼女」
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー他

【あらすじ】
アメリカ中西部の田舎町に住むラースは、人との交流が苦手。でも心優しくて、町の人たちから愛されている。ある日、同じ敷地内に住む兄夫婦に、「彼女を紹介する」と言ってガールフレンドを連れて来たラース。しかし、それはインターネットで購入した等身大のリアル・ドールだった!初めは驚き絶望した兄夫婦も、かかりつけのドクターの助言に従い、ラースと彼女=ビアンカを“普通のカップル”として受け入れていく。

最初に予告を観た時はギャグかと思ったんですけどね(笑)。
何となく心が温かくなりそうな作品だったので、08年最後に観る
映画はコレで。

悪者が誰も居ない映画でした。全員が善人。
こういう作品は「心が温まる」か「うそ臭い」のどちらかになる事が
多いけど、この作品に関しては前者でした。

突然“人形”(しかも本来はエッチ目的の)を恋人として扱い始めた
ラースに戸惑いつつ、話を合わせる兄夫婦(特に奥さん)と
街の人たち。仕事も紹介し、救急車にも乗せちゃうんだからね。
お葬式を出したり埋葬までするんだから!
特にかかりつけのドクターはすごい。ラースに合わせながらも
本人が気づかぬうちにカウンセリングしてしまい、ラースがビアンカ
を作り出した原因をあぶりだしていく。

たぶん・・・義姉の妊娠が引き金。
自分を出産した為に亡くなった母親=自分が母親を殺した
がトラウマになり、出産時のリスクに恐怖を感じる。
母が生前編んだブランケットが常に手放せない。
母親を殺したという(思い込みだけど)トラウマを抱え、“人嫌い”
の父親に育てられたラースは、人とのコミュニケーションの取り方
人とのふれあいが出来ない人に育っちゃったんだよね。

ビアンカという人形を通して“育ちなおし”をしていたんじゃないかな。
だから、生身の人間と会話が出来るようになったり、生身の女性に
興味が出てきたり、オフィスの同僚に嫉妬なんかしちゃうように
なるにつれて、ビアンカと“ケンカ”したりするようになる。
最終的にはビアンカが“死亡”する事によって、ビアンカを卒業
出来るようになるんだけどね。

“相手を傷つけない”気持ちが溢れた映画は観ている私にも
優しい気持ちにさせてくれました。

これで、年内の映画鑑賞はうち止めの予定。
タイプの違う映画だったので3本観ても意外と平気でした!
今年は合計60本。やー、よく観ました(笑)。