今日は名古屋で観劇です。
これは2006年にも1度観ていますが、キッチリ3年ごとに再演を
繰り返している作品なんですね〜。
 

thumbnail[1]「奇跡の人」愛知県勤労会館1列目
12:30開演、16:05終演
作:ウィリアム・ギブソン  演出:鈴木裕美
出演:鈴木杏、高畑充希、七瀬なつみ、中尾明慶、佐藤B作他

【あらすじ】
1才半ヘレン・ケラー(高畑充希)が熱を出し、熱が下がった後は音にも光にも全く反応しなくなっていた…。そしてヘレンは5歳。甘やかされて育てられたヘレンは、わがまま放題。まるで暴君のように振る舞うが、家族はどうすることもできない。そんな折、ボストン・パーキンス盲学校の生徒アニー・サリヴァン(鈴木杏)の元に、ヘレンの家庭教師の話が舞い込んでくる。誰もがお手上げの仕事ではあったが、孤独で貧しい環境を20才まで生きてきたアニーは、自立という人生の目標を達成するため、初めて得た仕事に果敢に挑戦しようとする。



誰もが知っているであろう、ヘレンケラーの話。
けど実は、主役はアニー・サリバン先生のお話。
前に観たのは、石原さとみ×田畑智子というキャスト。
全く期待していなかったにも関わらず、凄く良かった作品です。
それが今回は鈴木杏ちゃんがサリバン先生!
そりゃあ絶対に行く!でしょう〜。(別キャストでも行ってたけど)
名古屋公演があると知らなくて、東京公演のチケットを取って
しまっていたぐらいですから(笑)。


でも2階席は潰され、1階も9割ぐらいしか入ってませんでしたね。
これでもコクーンだったらほぼ満席なぐらいの席数ではありますが
ちょっと寂しい。
何でかな〜。私も周りに結構宣伝したんだけど、反応悪し。
定番過ぎて興味が持てないのかなぁ?


あ、今日は出かける前にコレがバッグに入っているかチェック!
忘れずに

だって・・・・







 

絶対に泣くもん(笑)。
・・・で、やっぱり泣いたもんね(爆)。

最初の、サリバン先生が盲学校を旅立とうとするシーンで既に
泣けてましたからね(笑)。

この話は、登場人物それぞれが、ちょっとずつ成長する話。
サリバンは教師として、ヘレンの両親は親として、ヘレンの腹違いの
兄のジェイムズは大人として、そしてヘレンは人間として・・・。
セットなどは前回とほぼ全く同じです。

多くの人がそうだと思うのだけど、サリバン先生は「オールドミス」
のベテラン先生のイメージが何故だか強い。
というか、そう思い込んでいたんですよね。
だから前回観る前は、若い田畑智子でどうよ?と思ったのだけど
この話、サリバン先生がベテラン先生だったらおかしい。
やっぱり、若手がやるべき役なんですよ。
経験が無いからこそ、無茶だと思われる事に取り組める。
若いからこそ、ヘレンとどう接して良いのか分からない、
今の自分のやり方であっているのか、いつ成果が出るのか、
全く見当もつかない。孤立無援なケラー家の中の自分・・。

そういう苦悩は、今回すごくリアルに伝わってきました。
話したくても話せないヘレンのもどかしさと同じように、
もう少しで伝えられそうなのに、理解させる事が出来ない
もどかしさが重なって見えて痛々しくて・・・。

だからラストシーンで泣けてきたのは、「WATER」と理解できた
ヘレンに対してではなく、やっとヘレンに理解させる事が出来て
おいおい泣くサリバン先生に対してでした。
「私は今までヘレンに“ダメ!”な事を教えた事しかない。
“そうよ”と言ってあげたい」と訴えたサリバン先生が、
びしょ濡れになりながら、ヘレンの手を自分の顔に当てて
「そうよ」と頷くシーンに「良かったねぇ・・・」と思ってしまいましたもの。
その後の食卓シーンでヘレンにナプキンをつけてもらうサリバン
先生。たぶんヘレンが生まれて初めて他人の為にやった事。
コレを観てまた、ぶえ〜っと泣けちゃいましたよ(笑)。
 

そして今回もおりこうさんのレトリバーも御出演。
犬ですらできる事がヘレンには出来ない。
ペットにはしつけをするのに、ヘレンに躾をするのは諦めている。
ヘレンを犬のように、お菓子を与え甘やかしてペット化している。
この犬はそんなヘレンの犬以下の状態のメタファーでもある訳で
ただ単純にカワイイから出演している訳じゃないんだなぁ・・・と、
今回観て初めて気がつきましたとさ。情けないわ(笑)。
しかしこのコ、成犬になったばかりのような若いワンちゃんですが、
本当に大人しくておりこうさん!!。うちのバカ犬とは大違い(笑)。
 

2人の乱闘シーンは相変わらずすさまじい(笑)。
近くで観ると、ヘレンの洋服の膝の部分が擦り切れてました。
アクション指導は今回も川原正嗣さんが担当されているんですね。
杏ちゃんは、殴られる受身の演技がお上手なので、本当に痛そう。
ヘレン役の高畑さんは存じ上げない方ですが、前回観た石原さとみ
よりも更に幼く見え、そして更に野性味があって良かったです。
お母さん役は前回の小島聖さんが抜群だったのですが、七瀬なつみ
さんもとても良かったですね〜。

夏に「狭き門より入れ」で拝見したばかりの中尾クンも良かった!
この役って、前回はあまり記憶に残っていないんですが、中尾君の
おかげで、一つの家族の成長の話っていう感じが分かりやすく
なっていた気がします。
 

最後はスタオベになり、カテコは4回!
鈴木杏ちゃんは4回も呼ばれるのは意外だったそう(本人のブログ
によれば)。七瀬さんは目に涙をためていらっしゃいましたね。
私はと言うと、泣いているんだけど、ハッピーエンドで笑ってもいて・・
という、凄くブサイクな顔で拍手をしておりました(笑)。
私はなかなか舞台を観て泣く事がないのですが(ジーンとしたりウルっと
来る事はしょっちゅうあるんですけどねぇ・・)
この作品は別格です。
また3年後、再演されるのかな。
そうしたら、また絶対に行く事でしょう〜。
願わくば、もっと多くの人に観てもらいたい作品だな〜と思いますね。