先週末はずーっと自宅に居たため、買いためていたDVD鑑賞!
選んだのは先日まとめ買いしたイキウメ3作。


プランクトンの踊り場「プランクトンの踊り場」
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下 創、窪田道聡、緒方健児、安井順平、大窪人衛、加茂杏子






この作品は実際に劇場で観ていますので、懐かしい感じ。
改めて観ても、安井さんと伊勢さんの掛け合いに笑っちゃう♪
やっぱり脚本がいいわー、と思いますが、一つだけ閉口するのが
画像のひどさ。
舞台後方からのひいた画像のピントが甘く、見るのが辛い。
いまどきのホームビデオでももう少しマシじゃないか?と思う程。
作品が良いだけに、非常に残念。



図書館的人生「図書館的人生Vol.3食べもの連鎖」
〜“食”についての短篇集〜
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、伊勢佳世、森下 創、 窪田道聡、緒方健児、大窪人衛、加茂杏子、板垣雄亮、安井順平





■#1(Entrée/前菜)
人の為に装うことで、誰が不幸になるっていうんだ?
■#2 (Poisson 魚料理)
いずれ誰もがコソ泥だ、後は野となれ山となれ
■#3(Viande 肉料理)
人生という、死に至る病に効果あり
■#4 (Dessert デザート)
マヨネーズの別名は、全体主義的調味


これは観に行っていない作品ですね。
うまく料理のコースに例えている感じで、■#3(Viande 肉料理)
が一番見ごたえがあり、一番イキウメらしいかもしれません。
「そういう展開なのか!」って驚いたし、うまく■#1(Entrée/前菜)
につながっています。
それにしても、ここに出てくる菜食主義者の奥さん怖いってば(笑)。
まあ、マクロビを熱心にやっている人って、程度の差こそあれ
こういう所がありそうだけど。私は、ご主人派です(笑)。



関数ドミノ「関数ドミノ」
作・演出:前川知大
出演:浜田信也、盛 隆二、岩本幸子、緒方健児、森下 創、窪田道聡、安井順平、ともさと衣、古河耕史、大久保綾乃






これは09年の作品で、まだイキウメにはまる前。
面白かったわー、これ。
「ドミノ幻想」というものについての話だったりするのだけど、実は
世の中に不満を持っている人に対する結構強烈な皮肉なんじゃね?
と思ったり。ただ、そんな「ドミノ幻想」みたいなものは、誰でも、
ある程度は持っているものなのかな、って思うので、ちょっとドキリ
とさせられる部分もある。

せめて、考え方だけでもポジティブでなくちゃ、って思わせてくれたな。
あとはラストのどんでん返しに「やられた」感があってGOOD。


「図書館的人生Vol.3食べもの連鎖」になると画像もキレイになるし
演出も洗練されてきた感じがする。そんな変化も楽しかったです。
新感線のDVDを見慣れちゃうと安い感じに見えてしまうのはもう
致し方ないでしょう。まあ実際に4000円未満で安いですし。
ドッペルゲンガー、吸血鬼、ドミノ幻想(ドミノ幻想はフィクションかしら)。
一歩間違えば安っぽくなっちゃうテーマだけど、どれもキッチリ
収められていてよかったですね。
こうすると「散歩する侵略者」も観たいなあ・・・。

“最初からSF”という11月の「太陽」も楽しみでございます。