午後からエステの予定だったのですが、その為だけに出かけるのが
勿体なくて、その前に1本映画を♪
招待券を1枚持っていたのでちょうどいい!と。
「クロワッサンで朝食を」
監督:イルマル・ラーグ
出演:ジャンヌ・モロー、ライネ・マギ、パトリック・ピノー、フランソワ・ブークラー、フレデリック・エポー、ヘレ・クニンガス
【あらすじ】
故郷エストニアで、長い介護生活の末に母を看取ったアンヌ。そんな彼女のもとに、あこがれの街パリでの家政婦の仕事が舞い込む。しかし彼女を待ち受けていたのは、高級アパートでひとり寂しく暮らす気難しい老女フリーダだった。そもそも家政婦など求めていないフリーダはアンナを冷たく追い返そうとするが、アンヌを若き日の自分と重ねるうちに心を開いていく。
何となく「最強のふたり」 みたいな感じの作品かなーと思って。
決して「ティファニーで朝食を」のパロディじゃないです(笑)。
もっとサラっとした感じかなあ、と言う印象です。
(もともと“最強のふたり”という映画は、世の中の皆さんほど私は高評価
ではないんですけど。)
背景の描写が浅かったり、殆どないのですが、それを想像で補うのにも
その手がかりも少なく、また自分の中に材料が無いから出来ず・・。
ジャンヌ・モローのプライドの高い素直になれないババアっぷりは
さすがとしか言いようがないです←褒めてます(笑)。
でもその中に弱さや、素直になれない可愛らしさもあったりして。
配偶者のいない老女の老後とか、親を看取るとか私ぐらいの独女には
身につまされるものもありました。
映画としては、淡々とした作風かなあと思いますが、そもそも
“移民問題”が身近になく、フランスにおける移民の位置づけが
よく分からない私たちにとっては、説明が無いと理解が難しい
部分があるのかなあ、と思いました。
(アンヌは“移民”になるんだ、というのもよく分かっていない)
今のフランスは移民にオープンではないはずですよね。(友人も
国費で留学しに行ったにも拘らず、カルト・セ・ジュールがなかなか
交付されないと苦労していましたし)
フリーダが同朋を嫌うのは、不倫を非難されただけなのか?とか。
アンヌを“移民女”って呼んだりする理由は?とか。
そもそも何故エストニアからフランスへ移民してきた人が多いのか
ひいては、フリーダのエストニアに対する想いとか。
ヨーロッパに対するエストニアの位置づけや、そもそもエストニア
がどういう国なのか。
そういうベースがあると、感想がまた違ってくるかなあと思いました。
あと、フランスのクロワッサンやバゲットが食べたくなったな(笑)。