観てきました♪
初演の時は試験勉強で舞台(特にミュージカル)は行かないようにしていたし
今回も一旦取ったチケットを手離したりしていたので、縁のない作品だ
と思っていました。けど、たまたまヒカリエで耳にした「世界の王」と「エメ」
思わず立ち止まって最後まで聴き「これ生で聴きたい!」と強く思ったんです。
東京公演はもう行けないし、大阪公演も既にチケットは完売。
そもそも予定も詰まっていたけど、諦めずに探していたら唯一行ける
この公演のチケットを譲って頂ける事になりました。
だから台風が来たって、何としても観に行きたかったのです。

R&J2_0002R&J2_0001ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
梅田芸術劇場 11列目
17:30開演、20:50終演
潤色・演出:小池修一郎
出演:古川雄大、清水くるみ、平方元基、加藤和樹、水田航生、加藤潤一、大貫勇輔、石川禅、安崎求、鈴木結加里、中山昇、ひのあらた、未来優希、涼風真夜
*フライヤーは大阪Ver.で、東京のみのキャストは消えています。

キャスト表RJキャスト表。
“観に行く”事が最優先の為、キャストは全く選択の余地無(笑)。










カットオフこんなカットオフもありました。
今日は古川ロミオだから少し前に出てるのかな(笑)。









なんかすごーく若いお嬢さん方が沢山いるし、キャピキャピした雰囲気。
仕事帰りだから思いっきりビジネススーツに大きなビジネスバック。
浮いてる気がして仕方ない(笑)。
上記のカットオフもそうですが、“生写真プレゼント”とか、写真撮影コーナー
とかもあって、何故それほどアイドルの出演公演並なのかしら?
と思ったのですが、テニミュ出身の方が出演されているという事で、
その頃からのファンの方が少なからず観に来ていたようです。

私はテニミュは観たことありませんが、どんなきっかけであれ、舞台に
興味を持つ人が増えてくれるのは嬉しいですね。
テニミュ出身でもライダー出身でも、歌や演技がお上手ならどんどん
ご活躍になって欲しいですし♪


大ビジュアル大ポスターありました。
新感線の半分ぐらいだけど(笑)。












感想はこちら↓







ああ、これはリピーターが増えるのは分かるわー。
すごくエンタメ性の高い作品で素直に面白かったです、観られて良かった。
リピートの方も多いんでしょうね。
手拍子やらもう“お約束”って感じでしたから。

原作の「ロミオ&ジュリエット」の骨子は残っているのだけど、
細部はバッサリ省いてあったり変えられていて、その代わりに
昼メロばりのエピソードが盛られてます。ある意味少し驚いた。
だってツッコミポイントの大売り出し状態だもの、笑える位に(笑)。

ジュリエットが携帯を持ってなくても、ロミオは乳母に自分の携帯番号を
 教えておけば、さっさと出会えたんじゃないの?とか
「街中が(二人の結婚を)噂してるぜ〜♪」なのに、パリスだけは知らないんだ
 自分が結婚したいと思っているいる女性の事なのに、とか
「(ジュリエットの所に)どうやっていけばいい?」って言うけど、一度
 壁をよじ登って部屋の所まで行ってるんだから、同じように行けば?とか
ロミオは追放されて「見知らぬ街」に居るのに、ヴェンヴォーリオはそこで
 都合よくロミオに出会えちゃうんだ、とか
キリスト教徒が自殺してるのに「愛する人と天国で眠る〜♪」っていいの?とか。

ジュリエットの周りの人も私生活が相当ただれてるしね(笑)。
そもそもジュリエットは母親が浮気して、その浮気相手との間に
出来た子供で、父親にそれを隠している・・って設定でしょ。

あと、ミュージカルは歌で時間が取られるので、細部まで表現できない
のかなあと思うのですが、私としてはもっと描いてほしかったのが眠り薬を
服薬するまでのジュリエットの逡巡。
現代的なジュリエットと言えばそうなんですが、「本当に目覚められるの?」
「これが本当の毒薬だったらどうしよう」「霊廟って死体があるところでしょ?
目が覚めて1人だったら怖い」とかそういう怯えは16歳(原作は14歳だが)の
少女だったら持って当たり前の感情だと思うんですよね。
でもそれ以上にロミオに対する想いがあるから、思い切って薬を飲むはず。
そういう“迷い”がイマイチ感じられなかった所に、少し違和感があったなあ。

こうやって書くと、すごくネガティブな印象を持たれてしまうかもしれませんが
舞台としては好きな作品でした(突っ込むけどね(笑))。
設定が浅いなあ・・とは思うけど、何となく“ウエストサイドストーリー”に
近い感覚で観られました(あれも元ネタは“ロミオ&ジュリエット”ですから)。
スピード感はあるし、舞台作品としてはアリだよね、と思います。

でもこの舞台の一番の特徴は楽曲の良さでしょうか。
オケが入っている生演奏の舞台ではないので、今回のようにスピーカーの
前の席だと音が割れて聞こえて、慣れるまでは聞き取りづらかったのは
残念でしたが、どの曲もすごく耳に残ります。
ミュージカルの観劇数は多くない私ですが、舞台の休憩中に思わず
ライブCDを買いに走ったのは初めてです。
観に行くきっかけは「世界の王」と「エメ」なんですが、「ヴェローナ」も
どこかで聴いたような気がするし。
でもやっぱり私は「エメ」が好き。結婚式というMAXハッピーなシーンでの
楽曲にしては、少しマイナーな曲調なのが、これからの二人の運命を
暗示しているようで、聴いているだけで切なさ全開。
ラストの「罪びと」〜「エメ」の流れは、本当にドラマチックでここで幕になる
というのがミュージカルの王道というか醍醐味という感じで好きでした。

今回舞台を観た後原作を読み直してみたのですが、原作の中でも
“漠然とした不安”や“死への不安”が何度も出てきているのを知り、
“死”のダンサーの存在が上手いなあ・・と思いました。
もうこの死のダンサー(大貫勇輔)がすごいのですよ。
上手く表現が出来ないのですが、足音とか気配が全くない感じがして
“生物”感が全く無いのですよ。スルリと入り込んでくる感じと言うか。
そしてラスト、“死”が祈りをささげる姿で天に昇って行くのですが
これは愛する二人の死から、“愛の大切さ”を表しているのだとか。
それにしてもあの不気味さはどこから来るんでしょうね。
カーテンコールを拝見する限りでは、そんな雰囲気は全く無い方なのに。

衣装や音楽、ダンスなどのショーアップされた舞台は華やかで素敵。
今回のキャストは良く存じ上げない方なので特にコメントはしませんが
脇を固める役者さんたちが素晴らしかったのも、この舞台が映えた
一つの理由なのかな、とは思います。
(涼風さんが川島なおみに見えたのは私だけかしら?)

それにしても、初演時のキャストで観ておきたかったなあ・・。
育三郎ロミオ&浦井君のヴェンヴォーリオだったなんて〜!
ヴェンヴォーリオは原作とは性格が結構違っているようだけど、
歌も出番も思ったよりも多くて、浦井君に合う役でしたでしょうね。
たまたま拝見した平方さんが少し浦井君の声に似ている方だったので
ますます「観たかった〜!」感が増してしまいました。


今回は前楽だったので、ダブルキャストの殆どが千秋楽でした。
カーテンコールではそれぞれにご挨拶がありました。
清水さんは公演期間中怪我で休演した事をお話されたとたん感極まり
「また舞台に立ちたいです」と泣いていらっしゃいました。
大貫さんは「また次回があれば・・」を何度もおっしゃっていましたが
また是非上演して頂きたいものです。

ご挨拶のあとのカーテンコールではやたらと下手の袖をチラ見する
キャストの方々。何故かと思ったら「明日のキャストが居る」そうで
“出ておいで”なジェスチャーをしていたのですが拒否られたようで断念。
すると不意にグレーのTシャツにジーパン、そしてスタッフパスを首から
ぶら下げた城田クンが下手袖から顔を出し古川クンに向かって
「ちゃんと締めなさい!」と言って、引っ込まれました。

「では全員で“世界の王”を」と古川君。もう会場大盛り上がりです(笑)。
でも自分で言ったくせに「え、フル(コーラス)でやるの?」とか周りに
確認しておりましたけど(最終的にフルコーラスでやってくれましたよ)。
それにしても大貫さんは動きがキレキレ過ぎで、皆でこういうダンスをすると
逆に何か違和感というか、目立つというか(笑)。

それにしても楽しいカーテンコールでした!
素敵な舞台が観られて、昼過ぎまで仕事をしていた事を完璧に忘れて
気分よく名古屋に帰っていったのでした。
また上演して欲しいし、上演されたら是非また観に行きたい作品。
何だかこういう作品が増えちゃって、嬉しい悲鳴って感じですね(笑)。