ミリオン座での2本目はこちら。
なかなか重そうな作品でございます(笑)。

ある愛へと続く旅「ある愛へと続く旅」
監督:セルジオ・カステリット
出演:ペネロペ・クルス、エミール・ハーシュ、アドナン・ハスコヴィッチ
【あらすじ】
ローマに暮らすジェンマは、サラエボに住む旧い友人ゴイコからの誘いで、16歳の息子ピエトロと、過去を訪ねる旅に出ることを決意する。―サラエボで出会った瞬間に恋に落ちた若き日のジェンマとディエゴ。結婚した二人は子供を熱望するが願いは叶わず、代理母候補を見つけ子供を授かる。ほどなくしてジェンマと生後間もないピエトロは戦火の街を逃れたが、父親であるディエゴは、一人その地に残り、後に命を落としていた・・・。長い年月を経て過去の想い出をたどるジェンマ。そこには思いもしなかったあまりにも深い愛の真実が待っていた。
 

予告を観る限り、女性の不妊問題とボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が
絡んだサスペンスっぽい作品らしい。
理由は無いのですが、何となくピンと来たので観に来ました(笑)




重い・・・。
いや、重い作品は好きだし、無駄に重いのではなく、どっしりと
詰まっている感じなので、映画としてはむしろ私好み。

ただ・・・。
未婚で子無しの私ですら、ジェンマと言う女性を見るのが痛々しくて
何度か涙してしまいました。
そしてピエトロも自分の生い立ちが辛すぎる。

後になってディエゴの行動が判明し、彼の不可解な行動の謎が
一気に解けるのだけど、決してそれがスッキリしたものではない。
確かにディエゴは“人として”は良い行いをしたのかもしれない。
アスカという女性はディエゴ無しには生き延びられなかったと思う。
でも、あの“嘘”はどうなの?
ジェンマは受け入れたようだけど、私だったらどうだろう?
自分と血が繋がっていなくても、大好きな夫の子だと思って育ててきたのに。

で結局ディエゴは死を選ぶわけでしょ。
贖罪のつもりかもしれないけど、アスカからもディエゴからもピエトロからも、
あの時何もできなかった自分自身からも逃げたとしか思えない。
なんか無性に腹が立つんですけど(笑)。
あ、序盤のジェンマのお父様がファンキーすぎて笑えました(笑)。
さすがイタリア人、ラテンだわ〜って。

それにしてもペネロペ・クルスの化けっぷりったら!
若いころは可愛いし、歳をとった時のメイクや雰囲気もすごい。
実際のペネロペ・クルスって何歳だっけ?って思ったぐらいだから。


あとは・・やっぱり戦争は何があってもダメですね・・・。