“大人しくしてます”と言ったのに、足を切ってまだ3日しか経たないうちに
ホットヨガへ行く私。これには諸々反省しましたが(笑)、その後は
ミリオン座へ!今週も観ておかないと、観たい作品が溜まっちゃう・・。

四十九日のレシピ四十九日のレシピ
監督:タナダユキ
出演:永作博美、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ
【あらすじ】
熱田家の母・乙美が突然死んだ。娘の百合子は父・良平が心配だからと実家に戻ってくるが、本当は夫との間に問題を抱え、憔悴しきっての帰郷だった。そんな折、熱田家に派手な服装の少女イモと、日系ブラジル人の青年ハルが現れる。残された家族の面倒を見に来たというイモは、乙美がとある「レシピ」を書き残していること、そして四十九日には大宴会をするのが乙美の希望だったということを2人に伝える。こうしておかしな4人での奇妙な共同生活が始まるが―。


この作品は岐阜で撮影されたんだそうです。
岐阜と言っても東濃地方なので、あまり縁は無いのですが、
地元感も無い訳ではなく・・。
でも何よりも、主演の二人に魅力を感じて観に来ました!



いやあ、泣きました(笑)。
石橋さんと永作さんの演技にとにかく泣かされます。
同年代と言う事もありますが、永作さんの反応はいちいち共感する
というか、身につまされるというか。
抑えた中の感情の変化を表す演技が素晴らしいです。
そして、不器用で頑固おやじの典型のような石橋さんがみせる
娘への愛情、亡くなった妻への愛情もまた良くてねぇ・・。

でもまあ、ここまでは想定内。
パープーで、「四十九日(よんじゅうくにち)やりにきたの」って言っちゃう
ロリータファッションのねーちゃんの“イモ(井本)”を演じた二階堂ふみさんが
想像以上に良かった!
おバカなんだけど、辛い経験も沢山していて、人の心の痛みも分かる
気持ちの良い子。誰にも分け隔てなくストレートにぶつかってくる子
だからこそ、石橋さん演じる頑固おやじも心を許すようになるのね。

あとは伯母さん(淡路恵子)が超ムカつく(笑)。
でも田舎って、こういう自分の価値観をずけずけと押し付けてくる
(しかも決まり文句は“あなたの為に言ってるのよ”)年配の女性って
居るのよね、本当に。淡路さん自身がこういうクソババアかと思うほど
ピッタリでございました(笑)。(←褒めてます)
まあ、欲を言うならば最後にいきなり“いい人”になるのではなく
クソババアを貫いてくれた方がリアリティがあったのだけど。

そしてムカつくと言えば、百合子(永作)さんのダンナ(原田泰造)は
クズですな(笑)。浮気がばれて「浮気相手と妻と選べない」とか
奥さんに言っちゃうなんてあり得ないでしょ!
そして、その浮気相手の女性を演じた内田慈さんも良かった!
ガチで嫌な女性って感じで(爆)。


うまく行きすぎというか、フィクションだもんねぇと思う所もありますが
私としては素直にホッコリできた良い映画だったと思います。

最期に百合子が旦那の元に戻るというのはいい選択だったとは
思えませんが(笑)。