年末にコクーンに行った時、bunkamura ル・シネマで上映中の
この作品のポスターを見かけて、観たいなあ、いつ名古屋で公開
するのかなあ・・と思っていました。

バックコーラスの歌姫たちバックコーラスの歌姫たち
監督:モーガン・ネヴィル
出演:ダーレン・ラヴ、メリー・クレイトン、ジュディス・ヒル、リサ・フィッシャー

【あらすじ】
60〜90年代の音楽シーンで伝説と言われたアーティストのバックシンガーを務めた女性たち、ダーレン・ラヴやメリー・クレイトンのように後にソロとして認められたシンガー、またマイケル・ジャクソンとのパフォーマンスが印象的だった日系人シンガー ジュディス・ヒルなど、バックコーラス時代に名前をクレジットされることもなく陰で名レコーディングを支えてきた女性たちに初めてスポットを当てた本作。時には傷つけられて涙を流しながらも、歌うことに喜びを見出し、音楽を愛し続けた名もなき歌姫たちの人生をドラマティックに描き出す。



原題が「twenty feet from stardom」。やっぱこっちの方がいいなあ(笑)。
平日なので、客席はガラガラ。
観に行くには快適でございます(笑)。


いやー、面白かった!観に行って良かった。
これ、WOWOWとかで放送されたら、また観たいなあ・・・。
そう思うほど、出てくる人の上手さがハンパないんですよ。
R&Bが流行った頃、私もガッツリR&Bにハマっていましたので、
元々好きなジャンルでもありますしね〜。
こんな人がゴロゴロいるアメリカって、どんなに層が厚いんだか。

音楽を諦めてスペイン語の教師になった人も居る。
ゴーストシンガー的に歌った曲がヒットした事を自信に、ソロになった
ものの売れず、うつ病になり、家政婦までなったダーレン・ラブ。
バックコーラスからグラミー賞を受賞までしたリサ・フィッシャー。
マイケルのバックコーラスが決まったもののマイケルが亡くなり
ツアー中止になってしまったジュディス・ヒル。

ダーレン・ラブは歌を取り戻し、音楽界にカムバック。
リサ・フィッシャーは欲の無さが災いして、1枚しかアルバムが出せず・・。
「歌は皆と分かち合うもの。自分を売り込むなんてさもしい事できない」
なんて言ったりしちゃう程、お人よしだから・・・。

実話だからこそ、うまく行く話ばかりではないのだけど、
とにかくみんな、歌が好きなんですよね、見ている私が幸せな気持ちに
なる程に。そして聖歌隊出身が多いのかあ・・というお国柄も
感じたりして。(井上芳雄君も聖歌隊に入っていたんだよね?)
“声”は素晴らしい楽器なんだ、と思わせてくれる実力は本物。
そして、彼女たちについて語る、ローリング・ストーンズやブルース・
スプリングスティーン、スティービー・ワンダー、スティング等の一流
アーティスト達の言葉には、重みがあっていちいち納得させられてしまう。

あとは、「才能を活かすため、努力したのが私の人生よ」っていう
ダーレン・ラブのセリフがカッコ良かった・・・。

見応えたっぷりでございました。
あ〜、観に行って良かった!サントラ買っちゃおうかなあ・・・。