何だかんだあって、前日にベッドに入ったのが3時半。
で、朝自宅を出たのが6時15分。
自分でも歳の割に体力がある方だと自負してはいますが
それでも、繁忙期も3か月目に入ろうとしており、疲れもやや
みえてまいりました・・。

蒼の乱劇団☆新感線2014年春興行「蒼の乱」
東京千秋楽 シアターオーブ18列
12:00開演、15:40終演

クリエイティブ、キャスト、 あらすじ等は前回の
レポ参照。
初日のざっくりした感想はこちら。 
もう幕が開いてから1か月経つんですね〜。





千秋楽初日





おー、上演時間が10分短くなってる(笑)。

カーテンコール3度終わって、始まったのは待望の煎餅まき(笑)。
新感線の千秋楽に参加するのは久しぶりで、バラサム以来かも?
・・と思ったら、シレンとラギでも行ってましたね(爆)。

千秋楽名物
いつもはビニール袋に入れて配っているのに、今回は紙袋(笑)。
今回は役者さんの投げたものが届く場所ではなかったので、
配って頂いた煎餅がまわってきて、無事GETです。
とはいえ、太一君が投げた煎餅は2枚ほど中央の通路まで
届いていて、あまりの飛距離に会場はどよめいていました(笑)。
過去には配りに来たものの数が足りない・・なんて事もあったけど
今回は川原さんやエマちゃんが「足りてますか」と確認に来て
くれたりして、たぶん、通路より後ろのお客さんは全員GET
出来たんじゃないかしら。

目の前には早乙女友貴クンがやってきて、さっさと配り始めそうに
なったところを止められ「あ、まだ?」って言ってました(笑)。
やっぱり目の前で見ると、歳なりの部分が感じられて、少しホッとしたり。

天海さん、ご挨拶では
「劇団☆新感線 2014年春興業いのうえ歌舞伎「蒼の乱」千秋楽」を
噛まずに言い切り、噛みすぎて、とうとう最後まで言えなかった
「蛮幽鬼」の上川さんを思い出しちゃいましたよ(笑)。
ざわつく会場内を「ビシッ!」と締めて
「特に2階、3階の人!奪い合ったりしないでください!
 何かあると、今後ここで公演できなくなりますから!」
と、まさに姐御肌全開です、天海さんったら、ステキ(笑)。
でも「朝からこれ(煎餅まきの仕切り)が気になって・・」なんて
言ってて、ちょっと可愛かったりもしました。
マツケンや太一君をハグしたり(ちょっと驚く太一君がカワイイ)
彼らの事を気遣う様子は、姐御というより「お姉さん」でした。

とにかく無事に、東京千秋楽が迎えられてよかった。
天海さんがそれを一番感じているでしょうが、その事には触れず
満面の笑み(ちょっと目元を拭う仕草はしていたけど)でした。
ご挨拶をする姿には「まだ大阪があるから!」という緊張感も
見え隠れしているというか「まだ気は抜けない」という気持ちも
感じられました。

天海さん、本当にお辞儀が素敵で(最後のお辞儀なんて特に!)
思わず見入ってしまいます。マントのたなびかせ方の上手さもですが
宝塚出身の方って、本当に「魅せる」のが上手いと思う。
でも、最後のカーテンコールで袖にハケるときはお辞儀ではなく
右手を挙げて「イエイッ!」って感じで飛び上がっていて、
それはそれでまたキュートだったりするのでした。




 


 
前回は天海さんの事ばかり書いたので、今日はそれ以外の方について。
まず、将門小次郎を演じた松山ケンイチさん。
私はこの作品が舞台初見ですが、とても役に合っていた気がします。
彼が元々持つ素朴さ、不器用そうだけど、真っ直ぐな雰囲気が
東北でのびのび育った、田舎ものの単純バカだけど憎めない・・
という役に合っているんですよね。
ガタイも大きいので、立ち回りも見ごたえありますし。
もちろん太一君のような洗練された殺陣ではなく、荒削りだけど
ズシンと重そうな、迫力のある殺陣でしたよ。
こういう単純バカ系の人柄だからこそ、蒼真は彼の真っ直ぐな思いを
支えたい、坂東を守りたいと思ったんだろうな・・と納得した次第。

帳の夜叉丸を演じた早乙女太一君。
・・・初日から観て1ヶ月。この1ヶ月間で彼に何があったんでしょう?
もともとクールな印象の強い彼が、初日に観た時、今回は年なりの
若者の雰囲気のある役だと思っていたのですが、千秋楽で観たら
かなりお調子者になっちゃってて・・。驚いてアングリです(笑)。
私は初日に観たぐらいがいいかなあ、少しやりすぎ感が・・。
これ、いのうえさんの演出なのかしら?
とはいえ、トゥーラン・ドットで拝見した頃に比べると、格段にセリフに
感情が乗っていて、昔抱いていた苦手感はすっかり無くなりました。
もちろん立ち回りは言う事ナシですし。
友貴君はほーんとにニコリとも笑わないし、昔の太一君を観ている
ような気になりますが、でも今回の役にはピッタリだったと思います。

実はどうも気になっていたのが弾正淑人を演じた梶原善さん。
切れ者か?ただの腹黒か?掴みどころないのだけど、どうも気になる。
左大臣が無茶をする事に対して苦い顔をしたりするので
それを自分が正そうとしたりはしないけど、善悪の判断や
モラル観の基準はあまりずれていないのだと思う。
きっと、昔は理想に燃えた人だったのかもしれない。
その理想を叶える手段として、宮仕えをしている人なのかも・・
そんな風に思えた人でした。

平さんは、圧倒的な存在感を持つ方ですが、この舞台では
その迫力がいまひとつ活かしきれていないのではないか?って気が。
北王路さんが演じたクガイ王と被るんだなあ・・。 
奥の大殿を演じている時のイヤ〜な感じの方が良かったかな。

邦香を演じたのは森奈みはるさん。新感線の準劇団員ですね(笑)。
歌もステキで良いのですが、なんかちょっと勿体ない使われ方かな。
前回観たときは別に居なくてもいいんじゃ?って思ったほど。
でも今回は存在感増してましたね。
 

【過程に納得感が持てるようになりました】 
前回(といっても初日)観たときに思った点は幾つかありますが
約1ヶ月経った時点で観て、それらの点が改善されたのか
2度目だからなのか・・は不明ですが、気にならなくなっていました。

まず、「蒼真は本当に小次郎が好きで結婚したのか?」と言う点。
本編でも蒼真自身がその点について自問自答するシーンがありましたが
初めて見たときは、あまり恋愛感情というか感情面の繋がりが
感じられなかったんですよね〜。 
でも今回は、蒼真が小次郎に惹かれていくプロセスが理解できた。
また、小次郎が蒼真に惹かれるプロセス同様にね。 

また、小次郎が失踪し、反乱軍を率いるように言われてそれを引き受け
蒼真のキャラがいきなり変わった・・ように見えたところも、今回は
蒼真なりに逡巡し、やむなく引き受け、そして引き受けた以上は・・と
武将となっていく過程がよく分かるようになりました。

【10分短くなりました】
具体的にカットされたシーンで認識できたのは最後のシーンだけなので
他については分かりませんが、全体のテンポも良くなってきています。


今回は劇場の丁度真ん中あたりのお席でした。
改めて、新感線の舞台はこれぐらいの位置から観るのが、一番
バランスがいいなあ・・と思います。もちろん役者の表情を観るなら
前方席がいいに決まってはいますけど。
ラストの布を使った演出の美しさは前回でも書きましたが、
それと同時に照明の美しさも今回は堪能する事ができました。
でもねー、やっぱりあのラストのセットは風にたなびく布だけ。
そんな所での独白シーン。舞台上にはたった一人なのに空間の広さを
感じさせない存在感の天海姐さんはやっぱり凄い。
(また更に痩せちゃいましたね・・)
最後の最後、照明が消える寸前に、客席に向かって伸ばした腕が
目に焼きついて離れないラストシーンとなりました。

次は大阪前半に観ます。楽しみ♪