4月〜5月で観た映画は1本だけ(涙)。
もう、本当に時間がないし、何ともならない状態だったので仕方ない
のですが、これだけは絶対に観たいと思っていた1本です。 

chocodoughtnuts_01チョコレートドーナツ
監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ
【あらすじ】 
1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ。ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール。母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ。世界の片隅で3人は出会った。そして、ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。しかし、彼らの幸福な時間は長くは続かなかった。ゲイであるがゆえに法と偏見が立ちはだかり、ルディとポールはマルコと引き離されてしまう・・・。


映画鑑賞再開時には「これは!」と思う1本を観たかったので、
これを再開時に観ようと決めておりました。だけど昨日は
上映スケジュールが合わなかった為何も観ないでおき、
今日を映画鑑賞再開の日とすることに致しました(笑)。

この映画、実話がベースになっている作品なんですね。

 

 
この映画で、映画鑑賞再開できてよかった・・。
映画に対するモチベーションが下がらずに済みました(笑)。 

シンガーの夢を追い切れずに、ショーで踊るゲイの男と
ゲイである事を隠して、 窮屈な生活を送っている男と
ヤク中の母親からネグレクトされているダウン症の少年。

ちょっとずつ欠けたものがある者同士が集まって、自然に
お互いを労りあい、幸せに生きている。なのに、その
“欠けた”部分に心を寄せられない、一般の人たちによって、
強制的に“一般の人たちにとっての常識と正義”を押し付けられ、
引き離されてしまう人たちのお話。

まず、ルディを演じたアラン・カミングが素晴らしかった。
マルコの中に自分を見つけたように、自然にマルコに
引き寄せられ、慈しむ様子が、納得感があるんですよね。
アラン・カミング自身も同性婚をされているとか、マルコも
実際にダウン症だとか、リアリティもありますしね。

とにかく3人で過ごした1年間の様子が幸せそうで
観ている私も幸せな気分になれましたよ。
マルコが本当にいい表情をしているんですもん。

だからこそ、あんな最後は切なすぎますよね。
それを淡々と伝える手紙がまた良くて・・・。
アメリカは、比較的人権とかを認める風土があると思って居たけど
そうでない時代もあったんですね・・。
キリスト教徒が多いお国柄と言う事もあると思うのですが
何だか、哀しいのと同時に、色々と考えさせられる作品でもありました。

音楽もとてもよかったです。
アラン・カミングは「キャバレー」でトニー賞を受賞されているんですね。
うん、彼にはすごく似合いそうです。