ホットヨガに行った後、ミリオン座に向かいました。
今日は映画は1本だけね(笑)。
 
spice_01マダム・マロリーと魔法のスパイス
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニシュ・ダヤル、シャルロット・ルボン
【あらすじ】
ある日、南フランスでマダム・マロリーが経営するミシュラン1つ星フレンチ・レストランの真向いに、インド・レストランが開業した。究極の味と穏やかな雰囲気を重んじるフレンチに対して、賑やかな音楽とともにスパイスたっぷりの料理を提供するインド・レストラン。道を隔てた相容れない2つのレストランの間で、ありえない戦いが繰り広げられる。そしてこの戦いが、やがて人々の心に、変化をもたらして行くのだった。人生に少しばかりの刺激が欲しいと思っている人たちに贈る、楽しくて美味しい映画。


どうも私は「キツイ」と言われるような女優さんが好きなようで(笑)、
ヘレン・ミレンも好きな女優さんの一人です。
予告でも面白そうだなと思っていたので、やって来ました。


 
面白かった・・・。想像以上に。

まあとにかくヘレン・ミレンがいいんですよ。
偏屈で頑固で、「この石頭!」と言いたくなるような嫌なババアなのに(笑)
自分の店の従業員がお向かいの店に落書きをして、火をつけた事を
知って、雨の中一人で落書きを消すとか、料理人として大切な両手を
火傷した事を知った時の表情を見た瞬間、ああこの人は料理に対しては
誠実なんだ、悪人じゃないんだ、って思わせてくれる。
そう思ったら、とにかく彼女がキュートで、目が離せない。
ミシュランで二つ星を取った時に喜ぶ姿の可愛い事ったら!
「星なんて!」と言っていたり、「何それ?」と言っていたハッサン一家も
まるで自分の事のように喜んで・・。思わずこちらも笑顔になりました。

あと、彼女の話すフランス語の発音が美しくてびっくり。
wikiで確認をしたけど、決してフランス語圏での生活歴があるという
訳でもなく、高学歴という訳でもないようなのだけど・・・。
(エリザベス女王を演じてますし、イギリスで叙勲されているようですし)
彼女のちょっとツンとした表情にフランス語が似合ってましたわー。
 
パパの破天荒ぶりに笑いが起きたり、インド音楽なども楽しい。
二つの店が争い、町長が巻き込まれる所は完全にコメディだし(笑)。

でも、シビアな問題も扱ってはいるんですよね。
「貴方は移民を許すんですか!」
と放火した料理人は言ったのでも表されているけれど、フランスにおける
移民はかなり厳しい見られ方をしているのも事実。
でも、徐々にお互いを尊重して、お互いを認め合っていく様子は
微笑ましかった。

あとはパリの有名な店で有名シェフとなった後、同僚の奥さんが
作る手料理のお弁当を食べて涙を流すシーンも良かったな・・。 

もっと軽い感じの映画かと思って侮っておりましたが、意外ときちんと
作られていて、満足感の高い1本でした。
最近は少し癖のある映画を観ることが多かったからか、こういった
笑いあり、恋愛あり、サクセスストーリーありのハッピーエンドの
ハリウッド映画も悪くないじゃん、と素直に思いましたとさ。