ここの所忙しくて映画どころではなかったのですが、今日は少し
余裕が出てきたので、観に行ってきました!

天才スピヴェット天才スピヴェット
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス
【あらすじ】
10歳の天才科学者スピヴェット。家族は変わり者で、カウボーイである父とは上手くいかず、弟のようになりたかったと語る。だが、その弟が突然死んでしまい、自分がいなくなればよかったと思う日々。そんなある日、スピヴェットの元に権威ある科学賞受賞の知らせが届き、その授章式に参加する為、旅立つことを決意。いるべき場所がそこにあると信じて・・・。旅先で様々な経験を経た小さな天才科学者が発見した、本当に大切なものとは―?



 「アメリ」の監督作品と言う事ですが、でも2001年作品かあ・・
全く映画を観ていなかった頃なので、当然「アメリ」も観ておりません。
どんな作品なのかなあ、私は苦手っぽいなあ・・
なんて思いながら、観に行きました。

劇場は結構混んでいて驚いてしまいました。




 
いい意味で映画らしい映画でした、観に行ってよかった。

主役の男の子は天才なのに、そこを強調する話じゃないのね。
10歳の子供らしさが溢れてる。
むしろ、両親に構ってもらいたい、10歳の子供らしい子供のお話。
可愛いんですよね、とにかく(笑)。

それと同時に弟が亡くなった事に対する喪失感や、罪悪感。
「僕が死ねばよかった」という、弟を愛していた父親に対する想い。
それらは、ある意味子供にありがちな“悲劇的な思い込み” なんだけど
でも、なんか分かるわーって感じがします。

かといって、悲壮感があったり、哀しさを前面に出している
訳じゃなくて、テンポもよく、笑えるポイントも多い作品でした。

スミソニアンや、ワシントンDCで出会う人たちが打算的で
作り笑いしかしない大人たちの集まりであり、少し皮肉っぽく
描かれています。それと反対にちょっと風変わりではあるけど、
家族たちが人間性に溢れているのが良く伝わってきて、
観ていて幸せな気持ちになりました。

朝食の席から弾き出された父親・・っていうシーンはそれ以前にも
あったのだけど、ラストシーンは(同じような映像なのに)とても
ほのぼのとして、心温まる印象を受けたのが面白かったな。