年明けから何だか映画を観に行きたいという気持ちになれず、ずーっと
スルーしておりましたが、この作品に関しては見たい気持ちのほうが勝ち
朝イチで映画館へ。

ビッグ・アイズ「ビッグ・アイズ」
監督:ティム・バートン
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ  他
【あらすじ】
ポップ・アート全盛期の1960年代、世界中で一大ブームを巻き起こした、どこか悲しげな大きな目をした子どもたちを描いた<ビッグ・アイズ>シリーズ。ウォルター・キーンは、その作者として一躍有名人となった。 しかし、実はその絵画は1枚残らず全て、内気で口下手なウォルターの妻マーガレットが描いたものだった!リッチなセレブ生活を手にしたふたり。だが、10年を過ぎたころ、彼女は真実の公表を決意する!ティム・バートンも驚いた、ウソのような本当の話。アート界を揺るがす世紀のスキャンダル。


私は「チャーリーとチョコレート工場」のようなティム・バートンの世界は
どうも苦手だったので、この作品も予告を観なければたぶんパスを
していたと思います。
映画の趣味は、意外とコンサバなんですよ、私(笑)。


 
 
いわゆるティム・バートンらしさ・・・のようなものは殆どなくて
私にとっては観やすい作品でしたが、彼の作風が好きな人にとっては
もしかしたら、もの足りなく感じるかもしれないなあ、と思います。

まあ、とことん男運がないというか、男をみる目がない女の
話でございますな(笑)。
私も(一応)女なので、観ていてイライラしはじめ、その後には
腹が立ちはじめ、最後には憎しみさえ感じるほどです。
マーガレットにも、ウォルターにも、です。

確かにウォルターはひどい男だったと思いますが、彼は既に他界し
マーガレットが映画制作に協力していると言う点を考慮すると、
これはマーガレット目線が入った作品だ、と自覚した上で
観た方がいい映画なんだと思います。
それほど、ウォルターの描かれたかたは容赦ないんですよ。

社会が男尊女卑だったという背景も決して無視できない要素です。
「私の作品です」と言おうと思えば言えたチャンスはあったのに、
そうしなかった(言い出せなかった)というのは、挑戦もする前から
女性の作品は受け入れられないだろう、という諦めもあっただろうし、
今後の生活について彼女なりの打算もあったはず。
ここまでこじれたのは、この二人がどうこう・・だけでなく、女性一人では
生きていけないような当時の社会背景に原因があるんだろうな・・
と思いますし、その方が根が深い気がしますね。
客観的に見てもあのままの男ならむしろ人格障害に思えます。
芸術とポップアート、芸術とビジネスの関係など考えることもありました。
ウォルターも画家だとか言わなければ、いい営業であり、優秀な
プロデューサーだったんでしょうから「無一文で他界」することも
無かったでしょうにね。