せっかくGWなので、どうしても観たいという程ではないのだけど
「観れたらいいな」と思う作品を集めて、遠征することにしました。

シャーロック2 「シャーロックホームズ2 〜ブラッディ・ゲーム〜」
東京芸術劇場プレイハウスI列 12:30開演、15:15終演
演出:板垣恭一   上演台本:斎藤栄作
出演:橋本さとし、一路真輝、秋元才加、良知真次、竹下宏太郎、まりゑ、春風ひとみ、コング桑田、別所哲也 他
【あらすじ】 
1888年、ロンドン。5人の売春婦が変死体で発見されるという狂気的な殺人事件の捜査をロンドン警視庁から依頼されたホームズ(橋本さとし)は、見えない犯人へある罠を仕掛ける。しかし、ホームズを嘲笑うかの様に新たな殺人事件が起こり、助手のワトソン(一路真輝)の懸命の助けも虚しく最大のピンチに陥って行くホームズ。盲目の聖女として崇められるマリア(秋元才加)と彼女に影の様に寄り添うエドガー(小西遼生/良知真次)、そして事件解決のためバーミンガム警察から派遣された敏腕刑事・クライブ(別所哲也)が加わり、名探偵シャーロックホームズと実在した世紀の殺人鬼“切り裂きジャック”の息詰まる対決が、ここに始まる!



私は第一作目の「アンダーソン家の秘密」を観ています。
あれは、浦井くんの熱演が印象的なラブストーリーでした。
その頃から続編を匂わせていましたので、やはり・・・という感じ。
メインキャストはそのままでの上演で、一部がダブルキャスト。
(今回は良知さんでした)
今回の上演台本は中谷さんじゃないんですね。

“切り裂きジャック”という言葉は聞いたことがあるものの、
実際にどういう事件なのかは存じませんでした。
イギリスで実際に起きた、未解決事件なんだとか。
だからいろんな解釈で作品化されてきた訳だ・・。

前作は名古屋で観たので東京公演の状態は存じ上げませんが、
今回、客席は空席が目立つ(2階はほぼ空席)寂しい状態でした・・・。
感想は追記にて。


 
秋元才加さんは名前を聞いたことがあるものの、何をやってる人かは
存じ上げませんでしたが、元AKBの方なんですね。
逆にそれ以外の方は皆拝見した事がある方ばかりで、
安心して観ていられました。 
と言っても秋元さんは私が初見なだけで、舞台経験もある方のようですし
世間を知らないお嬢さまって役どころが似合っていて、良かったです。

多分、一路さんは前作よりも歌唱力を問われる歌が多いので
聴きごたえがありました。見せ場というか、ワトソン一人のシーンも
増えていました。ストーリーへの絡みも増えてきましたし。
そのぶん、説明セリフ(っていうか説明の歌)が増えて、歌うのが
すごく大変なんだろうな、と思います。
途中セリフをガッツリ言い間違えていましたが、シレっと言い直して
いらっしゃいました(笑)。

良知さんは、ブラックメリーポピンズやアルジャーノンに花束をなど、
最近拝見する機会が続いていますが、とてもこのエドガーという役が
合っていたと思います。
何かしらの犯罪に手を染めていて、悪ぶっているんだけど、
苦悩しながらもマリアを守ろうと必死で、それ故に尖っていて・・という
痛々しい感じが良く出ていました。
少し幼さも残るような雰囲気も(身長も決して高い方ではないので)
この3人の関係性にピッタリでした。

そして、別所さん。バルジャン等で拝見した事がありますが
こんなに歌がお上手でしたっけ(笑)。←失礼ですみません。
端正な顔立ちと上品ないでたちと狂気が不釣り合いで、だからこそ
怖さが増す人でした。最期の壊れっぷりはさすが!ですね。 

コングさんや竹下さんの小芝居はぷぷっと笑わせてくれますし
橋本さとしさんも人間味が溢れていて、とても魅力的でした。

割と序盤で「切り裂きジャックはエドガー」と思わせておいての
どんでん返しは面白かったです。
ただ・・・全体に脚本が荒いと思うな。なんかすごく長く感じました。
そもそもこれはミュージカルに向いていないんじゃないの?と思うし。
歌で表現する事によって、感情がよりダイナミックに伝わる
というのがミュージカルの良さであり、強みかな、と思うんです。
それに対して、暗号の解き方のようなロジカルなものを歌で説明する、
しかも、分かりづらいから映像に数字や文字を映して補足するって
どうなんだろうなーと思う。 

皆さんミュージカル俳優さんなので歌詞は聞き取りやすいけど
序盤で殺された他の女性達の死因や属性、死体の状態等を
延々歌で聴いているのも、なんか疲れちゃったんですよ。
こういう部分はセリフでやっちゃダメなんでしょうかね。

だから終盤になって クライブとマリア、エドガーの子供時代の
話しになると俄然盛り上がって、良くなってくるんですよ。
歌で表現する事の良さが活きてきたと思うんですね。
だから尚更、考えてしまったわけです。
推理モノ全般がミュージカルに向いてないとは言わないですよ、
前作のような推理だったら、違和感は無かったですから。

決してつまらない訳じゃないんですが、私は前作の方が好きでした。

最期にアルセーヌ・ルパンから手紙が届いていましたので、次回作は
ルパンとの対決って事なんでしょうね。
次は・・・どうしましょうね(笑)。キャスト次第かな。