贅沢遠征のトドメはこちら。
平成中村座には興味があったのだけど、演目がどれもピンと来なくて
どうしようかなぁ・・と思っていたところ、夜の部には七緒八クンがご出演
と言う事で、夜の部で決定♪

nakamuraza 松竹創業120周年
「平成中村座 陽春大歌舞伎」 夜の部
十八世中村勘三郎を偲んで
16:30開演、20:45終演
 
一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
   三笠山御殿
二、高坏(たかつき)
三、極付 幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)
  「公平法問諍」


全く意識していなかったのですが、この日が千秋楽だったようで・・。
チケットも最後列しか手に入らなかったのは、そういう事か・・と。
明治座での公演の後、人形町でのおしゃべりが過ぎて、
大慌てで、開演数分前に客席に滑り込みセーフ!
最後列で丁度良かったよ(笑)。

最後列
客席から観た景色はこんな感じ。
どちらかと言うと下手だったので、鳥屋の中の音も聞こえて
臨場感がありました。


簡単な感想は追記にて



 

 
一、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
   三笠山御殿

  杉酒屋娘お三輪 中村 七之助

  漁師鱶七実は金輪五郎今国 中村 獅 童

  橘姫 中村 児太郎

  豆腐買娘お柳 波野 七緒八

  豆腐買おむら 中村 勘九郎

  烏帽子折求女実は藤原淡海 中村 橋之助
 
今回のお目当てはこの演目って事になるのかな(笑)? 
実はあんまり演目としては好きな方ではないんですよね。
それは、女中たちのお三輪に対するイジメが何だか観ていて
辛くなった事があって。

でも今回は、このイジメのシーンがとても(ビジュアルも含めて)
コミカルになっていたので、あまり重く受け止めるほどでもなかった
というのは、良かったと思います。

おして、お目当ての七緒八クン。
今回は女形でしたが、もう、本当に可愛くて可愛くて、客席からも
「可愛い〜」の声が漏れてきていました。
花道の途中から舞台に向かって「なかむらや〜!」と体いっぱい
セリフを言っていて、またこれも可愛くて。
下手の最後列に居るから、“お出迎え”状態だったわけですが、
勘九郎パパに手を引かれて歩いてくる様子もまた可愛い♪
きちんとセリフも言えていたし、落ち着いているし・・で、将来が
益々楽しみな子だなあ、と思います。
花道から引っ込んだ後も鳥屋の中で何かを話している声が
聞こえてきたのですが、何て言っていたかまでは・・・分からず!

舞台の感想と言うよりは、七緒八クンの感想ですね(笑)。
「七緒八!」と声も掛かっていましたよ。
 

 
二、高坏(たかつき)

 次郎冠者 中村 勘九郎
 高足売 中村 国 生
 太郎冠者 中村 鶴 松
 大名某 片岡 亀 蔵

松羽目ものは好きで、この作品も好きですが、やっぱり前に観たのが
勘三郎さんなので、思い出してしまいますね・・。
勘九郎丈も声がどんどん父上に似てきますから、尚更です。

途中、太郎冠者が「お前何かやれ」的に促されるシーンがあって
めっちゃバレエ的なポーズをつけてみせた鶴松君が笑えました。
鶴松君、もっと中村屋さん以外の舞台でも観たいんですけどね・・。


三、極付 幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)
  「公平法問諍」

 幡随院長兵衛       中村 橋之助

 女房お時              中村 七之助

 出尻清兵衛           中村 勘九郎

 伊予守源頼義       坂東 新 悟

 御台柏の前           中村 児太郎

 子分極楽十三       中村 国 生

 同 雷重五郎        中村 宗 生

 同 閻魔大助        中村 宜 生

 同 笠森団六        中村 鶴 松

 近藤登之助           片岡 亀 蔵

 唐犬権兵衛           中村 獅 童

 水野十郎左衛門     坂東 彌十郎 

これは以前、名古屋城での平成中村座で観たことがあります。
割と出演者も似ていますよね、同じく平成中村座ですから。

平成中村座に何度か行かれた方はご存じでしょう?という
有名な女性のお茶子さんがいらっしゃいますが(お正月には
浅草公会堂にいらっしゃいます)今回はこの方が
「お客様、困ります!お客様!!」と言いながらすぐ近くの
出入り口から下手の通路を走って行かれたので、思わず
舞台に乱入する・・というシーンだった訳ですが、本気で
「なにごと?」と驚いてしまいました。

歌舞伎は「そんな理不尽な・・」と思う作品って少なくないのですが
これも本当に理不尽ですよね。(そう思うのは私だけ?)
決して長兵衛は悪くないのに、命まで狙われて、それが分かって
いながら相手の屋敷に行き、「殺すには惜しい奴」とまで言うのに
やっぱり殺してしまう。

今回は最後列だったので、2階の最前列に役者さんが立たれて
いた(はず)シーンも全く見えませんし、いまいち乗り切れない
1本でございました。橋之助さんは相変わらず素敵でした。


そして、千秋楽のためカーテンコール。
橋之助さんが進行役となって、一人ずつご挨拶がありました。
「平成中村座のルールを知らず(“ルール”でもないでしょうが)、
カーテンコールがあるとは思わず、着替えてしましましたが・・」という
方もいらっしゃったりしましたけど(笑)。

でも、やはりこのご挨拶は、亡き勘三郎さんの話題は避けることはできず・・。
橋之助丈も、「兄が亡くなってから、早くこの平成中村座を再開したい
と思っていました」とおっしゃっていました。
今回、無事に平成中村座が開けて、多くのお客様が集まった事については
「頑張っている、勘九郎と七之助へのご褒美」とも。
勘三郎さんがきっと見守っている、今日もきっと来ていると思うという
ような事もおっしゃっていたと思います。

当の勘九郎、七之助兄弟のご挨拶は(時間の配慮もあったと思いますが)
割と簡単であっさり。
その代りに、最後の彌十郎丈が最後になり「泣き虫が一番最後に
なっちゃいましたが・・」とおっしゃったあと一息つき、上を向きながら
「みんな頑張ってます!」と大きな声でのご挨拶がありました。
最後列で良く見えなかったけど、上に向かって言ったご挨拶だったのか
涙をこらえて上を向かれていたのかは分かりません。

気づくと周りでもすすり泣きをしている人も少なからずいらっしゃり
劇場の入り口の戸が開けられ、お茶子さんたちもその合間から皆さん
舞台を見守っていらっしゃいました。
なんか、単なる公演の千秋楽以上の感慨がありましたね・・・。


とはいえ、私は21:20東京駅発の新幹線を予約してしまっていたので
どんなに遅くとも20:50には劇場を出なければならないので
(結局20:45頃に飛び出しました。最後列で良かった・・・)
ハラハラしちゃって、あまり落ち着いて話は聞けなかったのですが(笑)。
→あ、ちゃんと乗れました、お弁当を買って3分前に着席!という
 結構ギリギリな感じではありました外。