今回は通し券にしたのですが、通し券だと同じ日に観ないと
いけないのです。本当は1日に1本のペースで観るのが理想ですが。
昼公演後一旦劇場を出てカフェで本を読み、また舞い戻って参りました。

第3回中日文楽「第三回中日文楽」夜の部 中日劇場8列
16:00開演、18:50終演
 ・吉田玉女改め 二代目吉田玉男 襲名披露 口上
 ・仮名手本忠臣蔵 (かなでほんちゅうしんぐら)
  三段目   下馬先進物の段
          腰元おかる文使いの段
          殿中刃傷の段
          裏門の段
  四段目   塩谷判官切腹の段
          城明渡しの段



襲名披露口上は歌舞伎では何度も観ていますが、文楽は初めて。
歌舞伎だと華やかで、ちょっとした見ものなのですが文楽は
こじんまりして大人しい感じなんですね。
人形遣いさんだからか、ご本人の挨拶も無かったですし。

この「仮名手本忠臣蔵」も歌舞伎で何度か観ている演目ですし
その中でも三段目、四段目は有名ですので、それを
人形浄瑠璃でやるとどうなるのかな?に興味がありました。

感想は追記にて





仮名手本忠臣蔵 (かなでほんちゅうしんぐら)
  三段目   下馬先進物の段
          腰元おかる文使いの段
          殿中刃傷の段
          裏門の段
  四段目   塩谷判官切腹の段
          城明渡しの段

昼の部も面白かったのですが、もう1度観るなら間違いなく
夜の部を選びます。それ位面白かった。

四段目は歌舞伎でも開演に遅れるとしばらく入場できないけど
それは文楽でも同様でした。
それどころか(聞き間違いでなければ)「45分」とか「40分」とか
入場できないそうなので、歌舞伎よりも厳しい!
でも、だからこそ生まれる緊張感が味わえるんですよね。
歌舞伎でも文楽でも同じだと思いますが、舞台で生まれる
静謐な空気を観客が味わい、会場全体が固唾を飲んで見守る。
舞台上と客席が一緒に作る緊張感。
これは実際にそこに居なければ味わえないものです。

そんな空気感の中行われる、様式に則った判官の切腹と、
由良助に伝える無念の想い、そして判官の絶命。
今回も昼の部に続き、“人形を観ている”と言う感覚を忘れて
舞台に見入っていました。

歌舞伎でもすごく見ごたえのある場面だと思うし、好きな演目
でもあるのだけど、特に人形浄瑠璃という媒体が合う演目
なのかもしれませんね。
城明渡しの段も良かったなあ。

今回の中日文楽は、ついつい「歌舞伎なら・・」と比べたり
「へぇ、人間の動きにそっくり」という観かたばかりしていた私が
そういう所を忘れて、舞台に見入った気がします。
私は歌舞伎もまだまだ初心者ですから、あーだこーだ言うレベル
ではないのですけどね(爆)。

来年もぜひやってほしいな、中日文楽。