今回の遠征の一番の目的はこの観劇です。
人生初オペラだよー、大丈夫か、私・・(笑)。

フィガロの結婚「歌劇『フィガロの結婚』 〜庭師は見た!〜新演出」
兵庫県芸術劇場大ホール U列
14:00開演、17:30終演
 指揮・総監督:井上道義  演出:野田秀樹
出演: ナターレ・デ・カロリス、テオドラ・ゲオルギュー、小林沙羅、大山大輔、マルテン・エンゲルチェズ、森山京子、妻屋秀和、牧川修一、三浦大喜、コロン・えりか、廣川三憲 他







心配だったから、事前にWEBであらすじをチェックしたものの、これが
長くて、長くて、登場人物が入り組んでいて、訳ワカメ状態。
もういいや!と思っての観劇でございます(笑)。

私は文楽もPARCO文楽が一番最初に観たものだったし、
歌舞伎も(最初に観たのは別にありますが)コクーン歌舞伎で
ハマったし、こういう本流から少し外れたものから入る・・という
事が多くて、「どうよ?」と思うんですけどね。

でも、文楽も国立文楽劇場デビューも果たしたし、歌舞伎も普通の
大歌舞伎も観るようになっているので、私みたいなパターンも
アリなのかなあ、とも思います(←自己弁護)。





 
面白かったー!
これを観て″オペラ”というものを語っちゃいけないんだろうな、
という事は初心者のワタシでも分かりますが。
野田さんらしい言葉遊びも、竹の棒やピンクのリボンを使った演出
「エッグ」の時に出てきたロッカーのような箱を使った演出、
ひびのこづえさんの衣装・・・と、野田ワールド全開。
フィガロが「フィガ郎」、スザンナが「スザ女」というのも
″らしい”ですもんね。

劇場に入るとまず目に入るのが大きく開いたオケピの存在。
オペラはこういうものなのか?と思っていたのですが、どうやら
そういう訳でもないようです。
普通オペラはイタリア語で上演されるのもののようですが
日本人は基本は日本語の歌詞で、外国人のキャストの方は
イタリア語で・・と使い分けられていました。
またケルビーノは女性が演じるのが普通だそうですが、今回は
男性が演じていたところも違うんでしょうね。
(私も、ケルビーノはやっぱり男の人が演じたほうが普通な気がする) 

舞台の設定は「黒船のやってくる頃の長崎」に置き換えられ、
庭師が伯爵家での出来事を「目撃した」という視点になっていて
狂言回しのように、庭師が登場してくるのもオリジナル、かな。

まさか「フィガロの結婚」でこんなに笑えるとは思ってなくて。
日本語のセリフに反応する外国人キャストに対して
「でも何で日本語が分かるんだ?」なんて言わせて笑わせて
「こういう事(色恋沙汰)は、言葉の壁を越えるもの。」と言って
なんか納得させられたり(笑)。
化粧室に逃げ込んだケルビーノを隠そうとする伯爵夫人と
伯爵のドタバタも結構笑えるし。

オペラだから歌唱に関しては本当に素敵で満足できる。
勝手にオペラは難しそう・・と思っていたのだけど、歌舞伎と同じで
実際に観てみたら、話の骨子は実は単純だったんだ・・とか。
今回は新たな一面を観させてもらった気がします。
あとはやっぱり、野田さんすごい、って事かな。

帰りの電車でオペラを観慣れたと思われる老夫婦がいて
御主人が奥様に対して
「今回は演出家のファンが多く来ていたようだしね。
ああいうのが好きな人にはいいのかもしれないけどね・・・」と
仰っていたので、伝統的なオペラファンには受け入れ難いものも
あったのかもしれませんし、やはりこれだけでオペラを観た気に
なっちゃいけないんだろうな、とも思いました。
でも、一度一般的なオペラを観てみてもいいな・・と思う
キッカケになったのも確かです。

ま、何よりも単純に面白かったから!

チケ取り失敗して、結構後方の席からの観劇となりましたが
全体は観やすかったし、字幕も読みやすかったし、結果的には
いい席だった気がします。
遠征してきてでも観て良かったな。

とはいえ、今後オペラを観るとしてもまずはMETライブビューイング
とか、WOWOWの劇場中継ぐらいから・・かな(笑)。