一度映画館を離れ、エステに行って、ホットヨガに行って、また
同じ映画館に舞い戻って参りました〜♪

奇跡のひと マリーとマルグリット奇跡のひと マリーとマルグリット
監督:ジャン=ピエール・アメリス
出演:イザベル・カレ、アリアーナ・リヴォアール、ブリジッド・カティヨン
【あらすじ】
ラルネイ聖母学院に、目も耳も不自由な少女マリーがやってきた。教育を一切受けずに育ったマリーは野生動物のように獰猛で誰にも心を開かない。不治の病を抱える修道女マルグリットは、残された人生をかけて彼女に”世界”を与えるべく教育係となる。困難の末ついにマリーが言葉を知る日がやってくるが、二人の別れの時間は目前に迫っていた―。19世紀末フランスに実在したふたりの女性。ふたつの魂の出会いが奇跡を引き起こす“もうひとつ”のヘレン・ケラー物語。


タイトル(というか邦題)を最初に観たときは、ヘラン・ケラーの話しの
映画化かと思ったのですが、全く別のお話なんですね。
ちなみにこれも実話がベースです。 



 
ヘレン・ケラーとサリバン先生の話は「The Miracle Worker」が原題で
このWorkerはサリバン先生を指すのに対し、この作品の原題は
「Marie Heurtin」で、この障害を持つ少女の名前です。 

いずれも3重苦であることに変わりは無いのですが、 ヘレンは病気で
障害を負ったので、健常者だった頃もあるのに対し、マリーは先天的な
障害を持つ少女。裕福なヘレンはメイドが居たり家庭教師をつけて
もらえたけど、マリーはまさに野生児のまんま。
時代としては、ヘレンの生きた時代よりも前なので、サリバン先生のように
前例や研究書など参考にするものもない。

でも共通するのは、「モノにはそれぞれ名前があること」、
「言葉には意味がある事」を何かのキッカケで理解する事さえできれば
その後の上達は早い、と言う事。
ヘレンは「water」で、マリーは「knife」で。 
野生児のようだったマリーが「不幸」だったとは言い切れないのだけど
少なくとも、自分の思う気持ちを相手に伝えることが出来る、そして
相手の思っている事が理解できる、と言う事が人間らしい生活を
送るベースになっている事を再認識させられます。
私には当たり前になっていて、意識した事さえ殆どないけど。

そして、自分の娘の変わりぶりを目の当たりにした両親の戸惑いが
笑えるほどだったけど、それも無理はないよね。
髪をとかしたり、靴を履くことを拒否していた薄汚い娘が、きちんと
髪を束ねて、制服を着て、靴をはいて、大人しく両親が訪ねてくるのを
門の所で立って待っていて「愛してる」って伝えてくれるのだから。


でも・・・すごいよな。
あんな野生児が「我慢」を覚え、形の無いもの、“神”や“死”とか“愛”
とかも理解出来るって。

単語の手話だけだったマリーが、短文で伝えられるようになり
ラストでは、しっかりとした文章を、手話で伝えられるように
なっています。「空から私をみて誇りに思ってください」と
亡きマルグリットに語りかけるセリフで思わず泣けてきました・・。

マリーを演じた女優さんも実際に聴覚障害のある方なのだとか。
息を飲むような演技でしたが、新人さんだったとは驚きです。