帝劇から移動してきたのは渋谷のシアターコクーン。
以前は毎月のように来ていた場所だけど、 今年は2月以来です。

七人ぐらいの兵士「七人ぐらいの兵士」シアターコクーンXA列(最前列)
19:00開演、22:00終演 
作:生瀬勝久    演出:水田伸生
出演:明石家さんま、生瀬勝久、内田有紀、山西惇、温水洋一、八十田勇一、森田甘路、須賀健太、中村育二、恵俊彰
【あらすじ】 
戦時中の中国大陸。日本軍のある駐屯地で、ダメ兵士ばかり且つ大阪出身者ばかりが集められた分隊があった。彼らは一旦戦地に派遣されたものの再訓練となっていた。兵隊のリーダーである木下兵長(生瀬勝久)は、かつて漫才師であったが、高座の出番直前に相方に失踪された過去がある。訓練中の怪我で野戦病院に運ばれた木下は、“爆笑王”と入院患者達から呼ばれる男がいると、従軍看護婦・吉永花子(内田有紀)から紹介されるが、それはかつての相方・水嶋(明石家さんま)だった。ウソと詭弁の天才・水嶋はあらゆる手段を使って軍隊を逃げ出そうとするが、一方、木下は水嶋を殺そうと目論む。そんなある日、駐屯地に慰問団がやってくるという情報が….。水嶋は分隊の兵士達にある提案をするが、それが脱走を目論んでいた片岡(恵俊彰/中尾明慶)をはじめ、兵士達の気持ちに火をつける。それぞれ交錯する思惑は一体どうなるのか?!



15年ぶりの再演と言う事だそうですが、以前上演された頃はまだ
芝居にハマっていなかった為、私はこれが初見です。
どうしても観たい、と言う作品ではなかったのですが、タイミングが
合った事と、気になったのでチケットを取っていました。
私は平日と言う事もあってチケ取りに苦労はしませんでしたが、
前売りは完売なのだそうです。(立見が出る程ではありませんでしたが。)

今回はWキャストだという事を当日に知りまして(笑)、恵さんの回でした。
恵さんもいいのですが、中尾君で観てみたかった気もするなー。

それにしても、上演時間は「3時間ぐらい」と書かれているのに
休憩ナシって・・・。

 
 
 
戦争中の話だとは想像をしておりましたが、逆に言うと
それ以上の知識は全くなくて、何でこんなフライヤーになるの?と。
別バージョン
当時の漫才師のお話だったのですね(笑)。

私自身は“お笑い”というジャンルには全く興味が無くて、むしろ
苦手感すら感じるぐらいなので、他の観客がドッカンドッカン
ウケて爆笑していても、そんなに笑えなくて。
だから、こんな私が最前列で観ていたらきっと役者さん達、
やりづらいだろうなあ・・・、申し訳ないなぁ、と何度も思いました。

でも、そんな私でも所々でガッツリ笑わされました。だから、
さんまさんは本当に面白い人なんだなあ、と思います。

もう本当にフリーダムです、さんまさん(笑)。←想定の範囲内ですが。
特に2人で射撃練習をするシーン。銃に細工をしているので、
発砲すると暴発するように銃を細工されていて木下兵長が水嶋に
その銃を使わせようとする所では、さんまさんが一人でボケ続けて、
話が全く前に進まない。
生瀬さんが全力で話しを進めようとするのに、
「今日は時間があるって聞いた(このシーンは長引いてもだ丈夫)」と
か言って意地でも話を進めようとしないさんまさん(笑)。
あまりに“糠に釘”状態なので生瀬さんが気の毒になってしまう程です。

途中で水嶋が客席側に花札を投げるシーンがあったんです。
花札を投げる事がアドリブだったのか、思った以上に強く投げてしまった
のかは分かりませんが、客席に10枚程度落ちてしまいました。
私はそのまま放置しておいたのですが(私の目の前だったので)
恵さんが必死に拾い続けるものだから、見かねた隣の方が舞台下に
落ちた花札を拾って舞台に置いたところ「スミマセン、スミマセン」と
おっしゃってまして、カーテンコールでも恵さんはその方に向かって
お礼をされていました。大変ですね、さんまさんの相手は(笑)。
でもそんなフリーダムな所も役の性格とリンクしているので、
シラけちゃう・・寸前、という絶妙な感じかな(笑)。
内輪ノリだなあ・・と思う部分が無かったと言えば嘘になります。
そういう点で、なんだか漫才とかお笑いのライブを観に来たのか?
と思う所も少なくなかったです、ハイ。
正直、このまま最後まであのノリだとちょっと・・・と思ったのですが
途中からはちゃんと「お芝居」になっていました(笑)。

戦争が激しくなり、敵に囲まれた時に取った兵士たちの決断。
言わんとする事は分かる。ただ、私は共感は出来ない。
何であっても、生きて戻ってほしいと願う家族が居るのなら
生き延びてこそ、だと思うもの。
もちろん、これが現代の戦争をしていない状態だからこそ言える事で
当時ではそんな考えも許されなかったのは十分承知していますが。
だから、脚本として好きか?と言われるとその面では少し微妙です。
ただ“お笑い”としてのプライドを描いた作品とも取れるわけで、
ラストのさんまさんはカッコ良くて、驚いちゃいました。

お笑いライブも楽しめ(笑)、お芝居も観られてお得感のある1本
だったと思います。
3時間休憩ナシは少々辛かったけど、思ったよりも平気だったのは
楽しかったからだと思います!
役者さんみんな楽しそうでしたからねー、観ているほうも思わず
ニコニコしてしまいました。
舞台を初めて観ます、って言う人にもオススメな1本ですね。

カーテンコールでは生瀬さんが
「(初演から)15年経ったけど、(さんまさんが)思った以上に元気なので
15年後も元気でしょ。だから次はまた15年後。」って(笑)。
15年後なんて、私、何歳なんだよ(爆)。