初めて「エリザベート」を観たときに真っ先に思い出したのが
「悪魔(デイモス)の花嫁」というコミックスでした。
で、今年「エリザベート」を観てやっぱりまた思い出したので
もう、これは読むしかないぞ、と(笑)。先日全巻セットポチりました。

悪魔の花嫁
「悪魔(デイモス)の花嫁」
著:あしべ ゆうほ    原作:池田 悦子
【あらすじ】
はるか昔、妹のヴィーナスを愛したがためにゼウスにより天界から追放され悪魔になったデイモス。ヴィーナスもまた生きながら朽ちていくという罰を受けた。妹を救うためには現代でヴィーナスの生まれ変わりである美奈子の体を手に入れ、その体にヴィーナスの魂を入れることが必要だった。ヴィーナスを救うため、デイモスは美奈子を黄泉の国に連れて行こうとするのだが・・・



連載はプリンセスコミックだとか。でも買った記憶も無いし、
いつ、どこで読んだのかも定かではないのだけど、とにかく
凄く印象に残っている作品だったのですね。
皆が知っている作品だと思って職場で「全巻買ったの♪」と言ったけど
同じ部署の人間は誰も知らなかった・・・。


改めて読んでみたけど、デイモスが美奈子に「お前は私の花嫁だ」
「黄泉の国に連れて行く」と言いながら、事あるごとに執拗に出てくるし、
いざ(止むにやまれずだけど)美奈子がデイモスを受け入れようとすると、
デイモスが拒絶したり、トート様と被ってますね、やっぱり。
私の第一印象はあながち間違ってなかった(笑)。
 
勧善懲悪でもないし、殆どの話がハッピーエンドでもなくて、
ホラーというか、いい感じで後味のわるいストーリーが面白い(笑)。
話は完結しておらず(デイモスは美奈子とヴィーナスのどちらを選ぶか)
連載が始まったのが1975年だそうですが、現在は連載が止まって
いるようで、消化不良な感じもありますけど(爆)。

ていうか、あんなに身の回りに人が死んでばかりいたら、
美奈子は既に十分疫病神でしょうよ(笑)。 
あんなに簡単に人殺しをする人ばかりが身近にいるなんて嫌だ(爆)。
でも、気になっていた作品なので、全部読めてスッキリしました。

今回、全部を読んだけど、読んだ事があるのは全体の1/10
ぐらいだったなあ。本当に、どこで読んだろう、私・・・。 
特に記憶に残っていたのが、足を切断する危機にあったバレリーナの
復讐の話や、白い雌鹿を剥製にした女性が心臓移植をする話、
脱げない木靴を履かされたエジプトの女性の話・・かな。