(ほぼ)毎年8月の最終土日にあるこのカンパニーの公演。
今年も楽しみにしていたのですが、いつまでたっても情報が出ない。
痺れを切らして、華のん企画のサイトをみると、どうやら今年は
いつもの時期に公演が無いだけでなく、名古屋公演がないらしい!

ロミオとジュリエット子どものためのシェイクスピア
「ロミオとジュリエット」 ゆめたろうプラザ E列
18:00開演 20:00終演
作:W.シェイクスピア   脚本・演出:山崎清介 
出演:山崎清介、伊沢磨紀、戸谷昌弘、若松力、加藤義宗、加藤記生、谷畑聡、斎藤悠、太宰美緒
【あらすじ】
モンタギュー家とキャピュレット家という二つの敵対する名家があった。モンタギュー家の一人息子ロミオはある夜、友人たちに誘われ、キャピュレット家の宴会に忍び込む。そこでロミオはジュリエットに出逢い、二人は運命に導かれるかのように瞬く間に恋に落ちる。だがジュリエットは、仇敵キャピュレット家の一人娘だった……。互いが仇同士であることを知った二人は、ロレンス神父の助けを得て密かに結婚の誓いを交わしすのだった。しかし、その直後、ロミオは街頭での争いに巻き込まれ、友人マキューシオを殺された衝撃で、ジュリエットの従兄弟であるキャピュレット家のティボルトを刺し殺してしまう。憎しみの連鎖が生んだ暗い渦の中に巻き込まれていくロミオとジュリエットの運命はやがて──。



調べると今年は愛知県では武豊公演しかない様子。遠いなぁ・・。
豊橋の方が物理的な距離が遠いのですが、武豊の劇場は
最寄駅から2キロ程あり この炎天下に2キロ歩くとか・・・無いよなぁ
バスも無いし、タクシーだって常時待機しているとは思えない。
車は一人一台・・みたいな土地柄だから、地元の人は問題ないだろうけど
あのエリアを歩いている人なんてほぼ皆無でしょうしね。

車の運転自体が何か月ぶり?だし、親が今の車に買い替えてから
高速道路を走ってないなあ・・・等と思いつつ、高速道路を3つ乗り継ぎ
片道70キロ、1時間かけて行ってきましたよ。
ちゃんとイエローヘルメッツも聞けるように、時間に余裕をもって出発! 
チケットは3,000円と安かったのに、高速道路代で往復3000円以上
かかってしまったので、結局安くなかった(爆)。
ゆめたろうプラザ
これ劇場。なんか高原にドライブに来たみたいな風景(笑)。

名古屋で公演をする時は毎回ほぼ満席。
でもさすがに今回は半分ぐらいしか入っていませんでした。
名古屋で200名×3回とすると、今回は600名×1/2ですから
毎年観ていても、今回は諦めた方は少なくないでしょうね・・・。 

感想は追記にて。


 
 
このカンパニーならどんな演目でも楽しませてくれると思うので
観た事のない演目でも楽しみだし、今回のようにメジャーな作品だと
これをどう上演するんだろう?という楽しみがあります。

今回のロミオとジュリエットは回想シーンとして出てきます。
「ジュリエットの死骸の状態が違っていた」「いろいろあったからなぁ」と。
今回のジュリエットは太宰美緒さんで、ロミオは加藤義宗さん。
加藤さんはあの加藤健一さんの御子息なんだとか。
爽やかで、初々しいロミオでした。ジュリエットは・・悪くないけど
個人的にはちょっと好みではなかったな。

このカンパニー初出演という方もいらっしゃる一方で、常連の
若松力さんは、本当に頼もしくなったなあと思います。
初めてこのカンパニーで拝見したのが2008年ですから、7年も
経つんですね・・。(そりゃ、自分が歳を取るはずだ)

基本的には原作に忠実に、でも相撲ネタを挟んだり、ギャグがあったり
単語の説明があったり(“霊廟”で・・と言うと“霊廟って何?ああ、
大きなお墓ね”みたいに) 、というのが、久しぶりな感じがします。
最近はシリアスな歴史劇とか悲劇が多かった気がするので。 
ここ数回はBGMも良く使うようになりましたしね。

そう言えば今回は子供の観劇率が高かったなぁ。
先日の新国立でも思いましたが、子供たちって単純に体の動きが
凄かったり(若松さんが机に片手をついて1回転したりとか
相撲の動きをしたりとか)、ノリ・ツッコミ のようなテンポのよい
台詞のやり取りに笑いのツボがあるんだな、と思います。 
ただ、若松さんがパリス伯爵とマーキューシオを二役で演じていた
のは少し分かりづらかったみたいですね、衣装も同じでしたし。
あと、死んだジュリエットが(多分、“魂”を表現して)立ち上がって
奥に消えるときに「ああ、立ってる!死んでないじゃん!」と
言っている子が居て客席から笑いも起きていたのですが、ああいう
演劇ならでは、の演出はまだ少し難しいのかもしれませんね。

基本的には原作通りに進んでいて、いざクライマックスへ。

・・・・あれ?ちょっと違う?

原作ではジュリエットが目覚めた時に横で死んでいるロミオを見つけ
短剣で自殺。その後皆が霊廟に集まってきて事の顛末を知る・・
だったはずです。ほかの舞台もそうだし、原作も読んでるし!
でも今回は、霊廟でロミオはパリスを倒し、服毒自殺をしたところで
皆が集まってきます。ロレンス神父は「ジュリエットは目覚めるから」
と力説しても周りには取り合ってもらえず、霊廟からは人がなくなり
静かな霊廟の中でジュリエットが目覚める・・となっていました。
最終的には短剣を使ってロミオの後を追う、と言う事に違いは無い
んですけど、受ける印象はかなり変わってきます。

原作のロミオとジュリエットは 2人の恋愛を描くものであるのと同時に
2人が両家の争いの 犠牲として描かれ、その死で積年の争いに
終止符が打たれる(“愛”が“憎しみ”を超える)ことを描いていますが
この演出だと、2人の悲恋に強くスポットが当たっていますね。
このカンパニーはラストが印象的で好きなんですが、今回も印象的。
ラストは、2人がロミオトジュリエットの像になったところで暗転−。

昨年観た蜷川さんのロミジュリもですが、ラストになにか独自色を
出したくなるものなのでしょうか。
今回のエンディングに関してはオリジナルの方が私は好きです。
別にそれならそれで構わないのですが、ガチで原作に忠実!って
いう作品も観てみたいなあ、とも思いました。
来年はどんな作品かなあ、というかそれ以前に名古屋での公演が
ありますように。