先週観た映画は結構殺伐としていたので、心温まりそうな1本を・・と。
週末は雨が降って朝ランできなかったので、ホットヨガにだけは行き
その後ミリオン座へ。

チャップリンからの贈りものチャップリンからの贈りもの
監督:グザヴィエ・ボーヴォワ
出演:ブノワ・ボールヴールド、ロシュディ・ゼム
【あらすじ】 
お調子者のエディの親友オスマンは、娘がまだ小さく妻が入院中。医療費が払えなくなるほど貧しい生活を送っていた。そんな時テレビから“喜劇王チャップリン死亡”という衝撃のニュースが。エディは埋葬されたチャップリンの柩を盗み身代金で生活を立て直そうと、オスマンを巻き込み決死の犯行へ。ところが詰めの甘い計画は思わぬ方向に転がり始め・・・。どん底の2人が企てたのは、喜劇王チャップリンの遺体誘拐!実話が生んだ温かくてほろ苦い人生のおとぎ話。


チャップリンの作品をちゃんと観た事は無いので、彼についての
知識は殆ど無くて。(日本人の秘書の方がいたという事は
知っているのですが、その程度です。) 
なので、この話が実話ベースだという事を予告で知って、
非常に驚いたんですよね。 



 
チャップリン好きの方が観たら、ウフフ・・と思うようなポイントが
きっとたくさんあったんだろうなあ、と思います。
私は先日舞台で「ライムライト」を観た程度の知識だけど、
“ライムライト”という単語が何度も出てくると、ちょっと嬉しかったもの(笑)。

内容としては実話がベースになっているので、あまりドラマチックに
することも出来ないのでしょうが、全体に中途半端感あります。
要するに、チャップリン家が告訴しなかったし、大きな罪に問われる
様な事は無く、奥さんの手術代金もチャップリン家が払った・・
という事なんでしょうけど・・・なんか、ふんわり終わっちゃいましたね。
あれは“善意”によるものなのか、それとも“より良い演出”を狙った
ものなのか。もっと言えば、逮捕時の秘書との取引なのであれば、
別に美談でも何でもない・・というか、チャップリン家のしたたかさを
描いた話になっちゃいますしねぇ。 
目的である“心温まる作品を観る”は達成したような、してないような(笑)。

でも音楽はミシェル・ルグラン。とっても素敵ですねえ。
実際のチャップリンのお孫さんが娘役として出演されていたりとか
実際のお墓や邸宅が撮影に使われているという事なので
そういう面で観るのは面白かったです。
あと、チャップリンはスイスに葬られていたというのが、少し意外でした。
いろいろとあった人生だったんだろうな、と言う事がそれだけでも
窺い知れるようです。