1本目が終わって、そのまま3階へ移動。今日は2本観るのだ♪
これも本来なら昨日観ようと思っていた作品です。

ふたつの名前を持つ少年ふたつの名前を持つ少年
原作:ウーリー・オルレブ作『走れ、走って逃げろ
監督:ペペ・ダンカート
出演:アンジェイ・トカチ、カミル・ トカチ、エリザベス・デューダ、ジャネット・ハイン、ライナー・ボッ ク、イテー・ティラン
【あらすじ】 
ポーランドのユダヤ人強制居住区から脱走した8歳のスルリックは森へと逃げるが、飢えと寒さから行き倒れとなり、ヤンチック夫人に助けられる。夫人はスルリックの賢さと愛らしさに気付き、一人でも生き延びられるよう“ポーランド人孤児ユレク”としての架空の身の上話を覚えさせる。夫人に教わった通りにキリスト教の祈りを唱え、寝床と食べ物を求めて農村を一軒ずつ訪ね歩くユレク。無邪気な笑顔で物怖じしないユレクに、救いの手を差し伸べる者もいれば、ドアを閉ざす者、利用する者もいる。優しい家族に受け入れられ束の間の平穏をつかみかけても、ユダヤ人だとばれては次の場所へと逃げるユレク。ユダヤ人だというだけで、なぜこんな目に合わなければならないのか。それでも、生き別れになった父との約束を胸に、ユレクの命の旅は続く──。 

 
最近、名演小劇場にはご無沙汰をしており、何を上映しているのか
よく分かっていなかったのですが、気づいたら興味のある作品が
幾つかあったので、どうせなら同じ日に観てしまえ!と。 

これは、実話が元になった作品で、この主人公の方は今も
イスラエルでご存命なのだとか。
そういう話を聞くと、この話というのは大昔の話ではないんだなあ・・と
急に現実感をもって迫ってくるような気がします。

 


 
これ、実話なんですよね・・・。
このテーマ(ナチスのユダヤ人迫害)の作品を観る度に思いますが
こういう事が当然の事として行われてしまう、戦争と言うものの
恐ろしさと、人の心の弱さを感じて無力感を覚えます。 

スルリック(ユナク) にとって「生きる」とは、何なんだったろう・・。
自分の命を犠牲にしてまで助けてくれた父の「何があっても生きろ」
という言葉が彼の支えだったのだろうけど、いっそ死んだほうが
楽だと思う瞬間がきっと何度もあったはず。
「ユダヤ人だった事は忘れるな」と父親に言われていたけれど
どんなに自分がユダヤ人でなければ・・と思っただろう。 
自分のために、お世話になったヤンチェッック夫人ばかりか
村が焼かれて、略奪されるのを目の当たりにして・・・・。
たった14歳の子供なのに、最後は自ら孤児収容施設を選んだ
という彼の選択が、彼の受けてきた衝撃の大きさを表していました。

「ユダヤ人としての誇りを持って、生き抜く」 と言う事が、10歳
位の子供にはどれだけ重く苦しい事だったか。 
スルリック(ユナク)は殆ど泣かない。
可愛がっていた犬が殺された時、切断した自分の腕を見たとき、
終戦後に家族と暮らしていた家に戻ってきたとき・・ぐらいかな?
それがなんか・・たまんないですね。
 
でも、彼が今も生き延びて、この事実を世に知らしめる事が出来たのは
少なからず彼の周りに居た心ある人たちのおかげ。
彼が今「生きていて良かった」と思ってくれている事を心から願います。


そして、スルリック(ユナク)を演じていたのは「2人」だったそう。
双子がシーンによって演じ分けをしていたんだそうです。
確かに、えらく表情が違うをなあ・・とは思っていましたが
別人だったとはねー!ちょっと驚いてしまいました。