表参道で買い物を済ませ、向かったのは赤坂です。
当初はキャスト的(っていうか主演2人)に興味が持てず
チケ取りはスルーしたのですが、作・演出には興味あり。
一般発売でもチケットが残っていたので、ポチっていたのでした。

9「No.9 −不滅の旋律−」赤坂ACTシアター2階B列
13:00開演、16:10終演
演出:白井 晃  脚本:中島かずき  音楽監督:三宅 純
出演:稲垣吾郎、大島優子、片桐仁、マイコ、加藤和樹、山中崇、深水元基。施鐘泰、広澤 草、小川ゲン、薬丸翔、山崎雄大、高岡早紀、長谷川初範、田山涼成
【あらすじ】 
たとえ耳が聞こえなくなっても、私の頭の中には音楽が鳴り響いている・・・。作曲家として人間として、劇的な人生を送ったベートーヴェン。最後の交響曲「第九番」まで、彼はどんな時間を生きたのか。




結構ギリギリまで「チケット有ります」的な広報をされていたのですが
殆ど埋まっていたように思います。
作・演出・音楽監督のいずれも過去にACTシアターで上演された
作品を担当されています。(「ジャンヌ・ダルク」「9Days Queen」)
なので、何となく同じような雰囲気になるのかなーなんて思ったり。
看板
 
感想は追記にて。







 
舞台の上手に1台、下手には2台のアップライト。
天井からは何本もの棒のような紐のようなものが。
舞台上にはグランドピアノが何台かありますが、それはピアノに
なったり、テーブルになったり・・という使われ方をします。

「主演のお二人には全く興味が無かった」と書きましたが、
思った以上に良かったと思います。
稲垣五郎君は他の舞台でも拝見した事があり、その時も別に
悪いとは思わなかったのですが、コメディだった事もあって
今回の役はあまり想像ができませんでした、髪型以外は(笑)。
席が2階だったので、細かい表情までは分かりません。
(オペラグラスは使わない人なのでねー・・・)
でも、(マイクを使ってはいますが)声がいいなあ、と思いました。
 
「濃厚なラブシーンがある」とどこかで目にしていたのですが
・・・・全然大したラブシーンじゃないですね(爆)。 
とにかく偏屈で自己中なのが稲垣さんの(ていうか白井さんの?)
ヴェートーベンなんですね。
確かに私のイメージもそんな感じなんですが、何となく
そういう面が強調されちゃっているかなーと言う気もします。
オペラを酷評された後、酒場で第九の元となる曲が兵士たちに
受け入れられ「勝った・・!」と思うような、勝気で、ユーモア
もあるような所が有ったと思うんですけどね。
人を信じる力のある人だったとも思うので。
ただ、実際のヴェートーベンも「コーヒー豆は60粒」を厳密に
守る人だったと後から知って驚きました。居るんだね、そんな人。

そして意外だったのがマリアを演じた大島優子さん。
マリアと言う人物は架空の人のようですね。
この方はAKBの中でも“演技派”らしいという記事を見たことが
ありますが、思った以上に存在感がありましたよ。
多分、ヴェートーベンの事が好きで、でも、彼の才能も同じ位
大切に思っていて、恋愛関係になる事をよしとしなかった人。
自分の意見とは違っても、彼の意思に沿った行動が出来る
ある意味とても心の強い女性なんだと思いました。

それ以外のキャストの皆さんも良かったですよ、書ききれないので
割愛しちゃいますけど。
ヴェートーベンが神経質で、父親の虐待シーンも何度も
差し込まれる中で、片桐仁さんがいい意味で緊張を緩めてくれる
いい味を出してくれていたなあと思いますね。

脚本に関しては、ちょっとまとまらないなぁ・・というか、
少し強引な所があるように思いましたけど、何よりも生の演奏が
聴けて、それだけでも満足できるぐらいです。
まさか生のピアノ演奏に、第九まで生で聴けるとは思ってなくて。
ただ、終演後すぐに劇場を飛び出さなければならなくて、
終わる頃には少しソワソワしていたりしたものですから、ゆっくり
音楽に浸れなかったのが残念。
でも、こういう作品こそ生で観る醍醐味があるよね〜と思います。

何となく、天井からぶら下がる紐状態のものが、ピアノ線で、
キャスト達自身がそれぞれの内なる音を奏でて、
それが合わさって音楽(人生)になっているんだよ、
と言う印象の舞台でした。観に行ってよかったです。