朝イチから歯医者に行き、美術展を経由してエステ、その後
センチュリーシネマに向かいました。

アクトレス「アクトレス〜女たちの舞台〜」
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート
【あらすじ】
大女優として知られるマリアは、忠実なマネージャーのヴァレンティンとともに、二人三脚で日々の仕事に挑んでいた。そんな中、マリアは自身が世間に認められるきっかけとなった作品のリメイクをオファーされる。しかし、そのオファーは彼女が演じた若き美女の役柄ではなく、彼女に翻弄される中年上司の方。主人公役は、ハリウッドの大作映画で活躍する今をときめく若手女優だった・・・。




ここ最近は殆ど映画を観てきていないので、情報に疎くなっており
とりあえずタイトルで興味を持った・・ と言うだけのチョイスです。

 

面白かったです。
でも、これが誰にとっても面白いと思えるのかどうか。
私が演劇好き、というのがこの映画を面白いと感じる
要因のようにも思えるので。
だから他の方がどう思ったのか逆に聞きたいぐらいです(笑)。 

面白いと思ったのが「マローヤのヘビ」という舞台作品を
上演するまでの、ある意味バックステージもの的な作品だという事も
ない訳ではないのですが、でもそれは大きなポイントではないです。 

マリアの秘書をしていたヴァレンティンが良かったですね。
仕事も的確だし、マリアに対して臆するところも無く、というか
むしろアドバイザー 的なポジションをこなしていて。
マリアも序盤の列車の中では普通の女性に見えるのに、きちんと
ドレスアップするとオーラをまとった美しい女優で、その変わり
っぷりに目を見張ります。ドレス等はシャネルが提供されているとか。
ただ観るとどんどん「マローヤのヘビ」に出てくる女性二人と
このマリアとヴァレンティンが重なって見えてくるようになる
んですよね。ただの女優と秘書なのか?マリアはヴァレンティンに
依存しているのか?ヴァレンティンを独占しようとしているのか?
ヴァレンティンはマリアを自分の思うように操っているのか?

そして、マリアが役を掴むまでに苦戦する様子が見もの。
舞台を観るようになって 作品に対して、色々な見方をする事や
人の解釈を聴くことの面白さが分かるようになったので、この
マリアとヴァレンティンの意見が面白かったんですよ。
でも結局は、若さや、過去作品で受けた賞賛に対する恐れが
マリアの根底にあり、ヴァレンティンはそれがもどかしかったのかな。
マリアはそれを「自分は記憶の中に生きていた」と言っていましたが。

結局はヴァレンティンが去り、新しい映画監督と出会う等して
新しいきっかけをマリアは掴めたようなエンディング。
色んな意味で「マローヤのヘビ」を克服できたように感じます。

スイスの美しい景色(あの雲はすごかった、本当に“蛇”だった!)
も堪能できて、想像以上に満足できた1本でした。