朝イチでホットヨガに行ってからミリオン座。
朝は雨が残っていたけど、ホットヨガスタジオを出たらキレイに
晴れていて、なかなか気分の良い気候です。

エール!エール!
監督:エリック・ラルティゴ
出演:ルアンヌ・エメラ、カリン・ヴィアール、フランソワ・ダミアン 
【あらすじ】
フランスの田舎町で農家を営むベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外、父も母も弟も聴覚障害者だが、オープンで明るく仲のいい家族。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師がその才能を見出し、彼女にパリの音楽学校を勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず大反対。一家の「通訳」でもあるポーラは悩んだ末に、夢をあきらめる決意をする。しかしその歌声が、耳の聴こえない家族に届く出来事が起こる―。



 これは予告を観てから興味があって、早く観に来たかったのですが
スケジュールが合わなくて、やっと本日鑑賞となりました。 
公開して日にちも経っているからか、混み具合も大したことなくて
観るにはなかなか快適な環境です。


 
 
いい意味で想像通り。
雨上がりの日曜日の昼に観るにはピッタリと言う感じかな。
あまりフランス映画っぽくないというか、アメリカ映画っぽいというか。

聾唖の両親と弟の耳となり、口となって過ごしていた娘が
自分の才能に気づき、自立するまでのお話です。
あー、それだと少し足りないな。
娘に頼ったり、娘と共依存気味だった親の成長物語でもあるかな。
単純明快だし、悪者は出てこないし、展開は読めているし・・
けど、最後のオーディションでの手話つきの歌を聴いていて
お約束のように泣いてしまいました(笑)。

ポーラを演じた子は元々オーディション番組で見出されて
歌手デビューをした人だそうですから、歌唱力にも説得力があり
ぽっちゃり体型だったり、演技が多少野暮ったい所もなんだか
現実味があったりするんですよね。

耳が不自由だから家事をする時にガンガン音を立てて
自分が騒々しいと気づかない母親は「なるほどねぇ」と
思ったりしましたよ。 
あとは歌唱シーンでの音が消えた瞬間、ああ、こういう風に
父親たちの耳には聞こえているんだ・・という疑似体験も出来て
新鮮でもありました。

母親の自己中(というか子どもっぽいというか)ぶりに少し
イラっとさせられたりもしましたが、幸せなエンディング。
走って車に戻る時のポーラの晴れやかな笑顔がとても素敵な1本でした。