朝から築地本願寺を見学したり、築地のベーカリーに寄った後
向かったのは新橋演舞場です。

ワンピース
スーパー歌舞伎II(セカンド)
「ワンピース」新橋演舞場 3階5列
11:00開演、15:25終演
原作:尾田栄一郎   脚本・演出:横内健介
演出:市川猿之助   スーパーバイザー:市川猿翁
出演:市川猿之助、市川右近、坂東巳之助、中村隼人、市川春猿、市川弘太郎、市川寿猿、坂東竹三郎、市川笑三郎、市川猿弥、市川笑也、市川男女蔵、市川門之助、福士誠治、嘉島典俊、浅野和之

【あらすじ】
大秘宝ワンピースを探す大いなる航海の次なるステップ、新世界への入り口となるシャボンディ諸島での海軍との戦いの中で、麦わらの一味は散り散りになってしまう。一人になったルフィは兄エースの処刑宣告の知らせを聞き、救出に向かう。侵入不能の海底監獄を突破するルフィだが、エースは海軍本部に移送されてしまった後。そしてついにその海軍本部を舞台に、エースを救おうとする海賊団やルフィと、海軍との間で壮絶な決戦が繰り広げられる!!

 


最初に「歌舞伎で“ワンピース” ?」と聞いたときは随分
たまげたものですが(笑)、あり得ないストーリーは歌舞伎向き
なんだろうな、とは思っていました。
ただ、果たしてそれを自分が観に行くかどうか・・については相当悩み
一時はパスしようと思ったのですが、ずーっと気になり続けていたので
いっそ「3等A席」でのんびり観るか、とチケットを取っておりました。
堀尾さんの美術に、原田さんの照明、上田さんの映像なんて
それだけでワクワクしますしね。

それにしても、小学生ぐらいの小さなお子さんとか、中高生ぐらいの
男子の二人連れとか、いつもならまず劇場で見かけないような
人たちが本当にいっぱい劇場に居て、それがすごく衝撃でした。
だって、コンテンツが変わるだけで、こんなに変わるんですよ?!

迷ったけど、観に行ってよかったです。

今回の観劇にあたって、原作を全巻借りていたのですが、46巻ぐらいで
ギブアップしていました。
でもオープニングで出てきたメンバーを観たら、全員分かったので
「ああ、借りておいてよかった♪」と思ったのに、あっという間に
メンバーが散り散りになってしまい、メインキャストではルフィしか
出てこないじゃないですか。
・・・・なんだ・・・、原作読んでなくても良かったじゃん・・・・(爆)。


 
 
開演前
開演前の舞台にはルフィーの(等身大なの?)のフィギュアが。
もうみんなで大撮影大会です。本当にみんなが大好きなキャラなんだ
というのがよく伝わってきます。

私もですが、観る人の関心は「(舞台化によって)キャラクターは
どうなるのか」とか「ゴム人間とかの動きをどう表現するか」とか
原作の世界をどう歌舞伎の舞台で再現するか、だったと思うんです。
だから、序盤の観客の「探ってる感」は面白かったな(笑)。
最初はナミが着物を着ていたりとか、チョッパーがぬいぐるみだったり
コミックと少し違う都度に「ふふふ」っていう笑い声が聞こえてくる
感じと言いますか。
でも、徐々にそういう「原作との違いチェック」のようなものが
なくなってきて、舞台と客席の距離感が詰まってくる感じがしました。

チョッパーはぬいぐるみだったり、子役が演じたり、と演じ分け。
ゴム人間は映像を使ったり、小道具を使ったり、人の腕を並べて
伸びたように見せたりとか、色々工夫をして、表現をしていました。
歌舞伎ならでは、の″早変わり”があったり、盆を使ったり、
大セリやスッポンを活かしたり、宙乗りがあったり、本水を使ったりと、
歌舞伎の醍醐味も盛りだくさんの演出になっていました。
確かに「奇想天外な話は歌舞伎に合う」とは思っていましたが
本当に合うんですよね(笑)。
猿之助さんは宙乗りだわ、クジラの大きな風船のようなものは飛ぶわ
もう2幕最後の盛り上がりといったら・・・。
お隣の人は「すごーい」「カッコイイー!」と絶間なく言い(←うるさい)
途中から立ち上がりっぱなし(←最後列とはいえ、鬱陶しい)でした(笑)。

でも3幕になるとガラッと雰囲気が変わってきます。
まずは、エース(福士誠治)がカッコいいんですよ、3階から観てても。
また白ひげ(市川右近)も貫禄があって素敵でしたね。
その間をチョロチョロとするボン・クレー(坂東巳之助)とかも
いい味出していましたが、やはりこの二人の絆が“ワンピース”という
作品の支持される所以なんだろう、という事もよく分かりました。
エースの最後には、思わずウルっとしてしまいましたもの(笑)。

ほーんと、思いがけず面白くって、席は遠かったけど全体が観れた
というのも逆にプラスだったし、想像以上に楽しめました。
楽しい、驚きがある、盛り上がる、泣ける。全部揃ってる感じです。
これなら、来年の3月に大阪まで観に行ってもいいかも・・と
思ったぐらい。(行きませんが。多分。)

帰りに後ろを歩いていた高校生ぐらいの男の子二人連れが
「なんか、思ったよりも面白かったよねー」
「ちょっと長かったけど、良かった」
なんて会話をしていまして、私まで少し嬉しくなっちゃいました。

定式幕
定式幕もこんな感じ。
エンディングでは、この定式幕に照明も上手く使っていて
上手いなあ、なんて最後まで思わされました。

今回が51巻〜60巻の部分の舞台化だった訳でしょ。
原作は70巻以上あって、まだ続いているんだから、続編とか
まだまだ期待できるかも♪

詳しくは忘れてしまいましたが、澤瀉屋の方が
「(持ち込まれた企画の中で)一番“あり得ない”と思うもの(ワンピース)
を猿之助さんがやると決めて驚いた」と話していらっしゃったのを見ました。
猿之助さんは「ワンピースは読んでいない」とおっしゃっていたので
原作を知ったうえでの舞台化、という訳ではなかったのだと思います。
その嗅覚の鋭さというか、思い切りの良さは凄いなあ、と
改めて思ったりもしたのでした。