歯医者に行って、エステに行って、向かったのはセンチュリーシネマ。
歯医者通いは嫌だけど、その“ついで”にセンチュリーシネマに
寄れるのは大助かり。今月は観たい映画が続いていましたから。

パリ3区の遺産相続人パリ3区の遺産相続人
監督:イスラエル・ホロヴィッツ
出演:ケヴィン・クライン、マギー・スミス、クリスティン・スコット・トーマス 
【あらすじ】
父の遺したパリの高級アパルトマンの遺産相続のためニューヨークからやってきたマティアス。しかし誰もいないはずのアパルトマンには、イギリス生まれの老婦人マティルドと彼女の娘クロエが住んでいた。遺産を巡る出会いをきっかけに、長年胸に秘めてきた思いを打ち明けることになる3人。それはやがて亡き人が本当に遺したかったものが何だったのかを見出していく・・・。



何となく、お休みの日に気楽に観られるコメディかな?と。
マギー・スミスが観たい、というのもありました。
小さな劇場ですが、満席になっていましたよ。



 
 
ちょっと想像していた作品とは違っていました。
映画の出来がどうこう・・とは関係なく、あまり気分のいい作品では
なかったですね、私的には。

若いころにダブル不倫をしていたカップルがいて、それぞれの
配偶者や子供にはバレバレなのに、本人達はバレてないと思ってる。
その状況に耐えかねて、不倫された奥さんは子供の前で拳銃で自殺。
不倫されたダンナも苦悩し、子供を素直に愛せない。
「奥さんは何も言わなかったから認めてたはず」「迷惑はかけていない」
「じゃあどうすればよかったの?」と当時の“子供たち”にマティルドは
開き直るし、“愛に生きるフランス女性”と言いたいのかもだけど、
私としては不快感200%(笑)。 
“不倫”が不快というのではなく、相手がどう思っているのか、について
無頓着なのが不快なんですよね。

映画館のHPには「家族再生の物語」と書かれていましたけど
それは都合よく受け取りすぎじゃありませんこと?と。
「なぜ結婚したのよ。何故離婚しなかったのよ」
と思わずにはいられないのと、子供が気の毒すぎ。
あの二人が結ばれても、何だか“愛し合っている”のではなくて、
同じ傷を持つ者同士が慰めあって、自己憐憫に浸っているようにも
みえてしまって、痛々しく思えてしまって。 
まあ「少しお父さんの事が好きになった」そうなので、そりゃ良かった
ですね、ですが、自分のせいで自殺した奥さんではなく
“ヴィアジェ”で老後を保障した不倫相手の元に遺灰を送らせ、
自分の子供をその女の元に行かせる父親かあ・・とは思いますけど。

ということで、パリの景色は楽しめましたが、何だかなぁ・・・
と思う1本でございました。