そのままミリオン座に残って2本目の映画です。

farewell_posterハッピーエンドの選び方
監督:シャロン・マイモン、タル・グラニット
出演:ゼーブ・リバシュ、レバーナ・フィンケルシュタイン 
【あらすじ】
エルサレムの老人ホームに暮らす発明好きのヨスケル。ある日、彼は望まぬ延命治療に苦しむ親友から、発明で安らかに死なせてほしいと頼まれる。妻には猛反対をされるがお人よしのヨヘスケルは親友を助けたい一心で、自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置を発明する。しかし、秘密だったはずのその発明の評判は瞬く間に広がり、“依頼”が次々と舞い込むことになるのだが、妻の患っている病気の症状が徐々に顕著になってきて・・・。


 

これ、イスラエルの映画なんですね。
言語も全く分からない・・と思ったら、ヘブライ語なのだそうです。

 

 
あまり馴染のない国「イスラエル」の話ですが、内容は
普遍的というか、どの国でもやはり医療の高度化が進むと
こういう問題は避けて通れないんだな、と思いました。

軽いコメディタッチになっていますが、ヨヘスケル夫婦の
関係はとても素敵で、だからこそ奥さんに忍び寄る認知症
(たぶん、アルツハイマーなんだと思いますが)の進行は
痛々しいものがあります。

「このボタンを押せば、すぐ死ぬ」「押さなければ苦しんで死ぬ」
と言われて、ああ、末期がんの方の心境はそういうものなのか・・と。
知識としては知っていても、やはり実感が無かったなと思います。

そもそも“安楽死”と“尊厳死”の違いも知らなかった私ですので
この選択の是非など言えるはずもないのですが、まだそこまで
症状が進んでいる訳ではないヨヘスケル夫人がこの選択をするのは
「ちょっと早いんでないの?」と思ったのも確かです。

でもね、やっぱりその立場に立たないと分からないんだと思う。
もともとあの“装置”に反対していた夫人なのに、「間違っていた」と
あの“装置”に希望を持つようになるというのは、そういう事が
言いたかったんじゃないかな、と思うんですよね。
これに関しては、誰もが納得する“正解”は無いと思いますし
私がその立場に置かれたら、やはり“選択肢”は欲しい気もするし。
 
でも、夫人は最後は点滴をしていなかった訳で、身体的状態がそこまで
悪かった訳でもないから、あの“装置”を使ったら、バレちゃう
んじゃないのかしら(笑)、なんて余計な心配をしちゃった私です。