朝からダラダラとして、その後お出かけです。
でも時間を読み間違え、最寄駅に着いたのが開演9分前。
ひえ〜!と中日ビルまでダッシュ、最後の直通エレベーターで
9階まであがり、着席です。危ない危ない。
「第四回 中日文楽 昼の部」 中日劇場 11列
11:00開演、13:50
・解説−文楽の魅力
歌舞伎で操り三番叟は観た事がありますが、それ以外の三番叟は
まだ観た事がございません。
ただ、五穀豊穣を寿ぐ、という点では変わらないものなんですよね?
歌舞伎でも舞踊ものは少々苦手なものですから、少し不安に思って
いたのですけど、結論から言うととても楽しく拝見しました。
翁や千歳については、神聖な印象がして、祝いの場で演じられる
というのも分かる気がします。
ですけど、その後の三番叟の踊りは、前半の神聖な雰囲気とは
全く違って、力強くてワクワクしてくる感じ。
力いっぱい踊っていたからか、ゼエゼエして舞台の端で休んで
汗を拭っちゃう三番叟や、ズル休みしている三番叟を叱りに
行ったクセに自分自身が休憩したりする三番叟が愛らしくって。
神聖な雰囲気から、ワクワク楽しい雰囲気で終わって、
ちっとも眠くなる事なく、観ている私もニコニコしちゃう演目でした。
楽しかった。
仮名手本忠臣蔵については歌舞伎で主だった所は観ており
今回上演されている段についても、有名どころですので、やはり
何度か歌舞伎で観た事はありました。
でもやっぱり面白かったなー。
私は基本的に「人が演じる」のを観るのが好きなので、文楽も
好きではありますが、そこまでハマらないかなと思っていました。
でも今回、太夫さんすごいな・・と改めて思っちゃったんですよね。
今までは、つい文字を追う事に集中してしまって余裕がなくて。
それが、今回は自分が知っている演目なので、筋を追う事に必死に
ならなくても良かった分、大夫さんの語りにも注目できたのかな。
それが大夫さんの語りで、人が演じてるんだな、と思えました。
それにしても、定九郎の与市兵衛へのとどめの差し方は残忍だなぁ。
与市兵衛の訴えも切実だったから、尚更そう感じるんだけど。
勘平も死ぬことになるとはいえ、ある意味自分の希望が果たせたので
本望な部分もあるんでしょうけど、姑の嘆きを見ていると
与市兵衛も、その奥さんもおかるも、本来はただの庶民だったのに
早野勘平と関わってしまったがために、大きな歴史の犠牲になった
一家なんだよな、という事が切なく伝わってきました。
「仮名手本忠臣蔵」は昨年に続いての上演ですから、来年は
「祇園一力茶屋の段」とかやってほしいなあ。
笑ったり、切なくなったり・・。とても楽しい上演でした。
でも時間を読み間違え、最寄駅に着いたのが開演9分前。
ひえ〜!と中日ビルまでダッシュ、最後の直通エレベーターで
9階まであがり、着席です。危ない危ない。
「第四回 中日文楽 昼の部」 中日劇場 11列
11:00開演、13:50
・解説−文楽の魅力
・寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
・仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
二つ玉の段(ふたつだまのだん)
身売りの段(みうりのだん)
早野勘平腹切の段(はやのかんぺいはらきりのだん)
「中日文楽」は第一回目から観劇していて、そのうち殆ど
昼夜通して観ています。
歌舞伎の巡業もですが、分かり易い、有名な演目を選定して
頂けるのと、事前の説明などがあって、私のような初心者でも
楽しんで観られるのがいいんです。
簡単な感想は追記にて。
「中日文楽」は第一回目から観劇していて、そのうち殆ど
昼夜通して観ています。
歌舞伎の巡業もですが、分かり易い、有名な演目を選定して
頂けるのと、事前の説明などがあって、私のような初心者でも
楽しんで観られるのがいいんです。
簡単な感想は追記にて。
解説−文楽の魅力:豊竹芳穂大夫
寿式三番叟
翁:豊竹咲大夫
千歳:豊竹呂勢大夫
三番叟:豊竹希大夫
三番叟:豊竹靖大夫
豊竹咲寿大夫
鶴澤清治
鶴澤燕三
鶴澤清馗
豊澤龍爾
鶴澤燕二郎
(人形役割)
翁:吉田和生
千歳:吉田勘彌
三番叟:吉田幸助
三番叟:吉田一輔
(人形役割)
翁:吉田和生
千歳:吉田勘彌
三番叟:吉田幸助
三番叟:吉田一輔
歌舞伎で操り三番叟は観た事がありますが、それ以外の三番叟は
まだ観た事がございません。
ただ、五穀豊穣を寿ぐ、という点では変わらないものなんですよね?
歌舞伎でも舞踊ものは少々苦手なものですから、少し不安に思って
いたのですけど、結論から言うととても楽しく拝見しました。
翁や千歳については、神聖な印象がして、祝いの場で演じられる
というのも分かる気がします。
ですけど、その後の三番叟の踊りは、前半の神聖な雰囲気とは
全く違って、力強くてワクワクしてくる感じ。
力いっぱい踊っていたからか、ゼエゼエして舞台の端で休んで
汗を拭っちゃう三番叟や、ズル休みしている三番叟を叱りに
行ったクセに自分自身が休憩したりする三番叟が愛らしくって。
神聖な雰囲気から、ワクワク楽しい雰囲気で終わって、
ちっとも眠くなる事なく、観ている私もニコニコしちゃう演目でした。
楽しかった。
仮名手本忠臣蔵
二つ玉の段
豊竹芳穂大夫
竹澤團吾
胡弓鶴澤燕二郎
身売りの段
豊竹咲甫大夫
鶴澤清志郎
早野勘平腹切の段
豊竹英大夫
竹澤團七
(人形役割)
百姓与市兵衛:桐竹紋臣
斧定九郎:吉田玉佳
早野勘平:吉田玉男
女房おかる:桐竹勘十郎
与市兵衛女房:吉田簑二郎
一文字屋才兵衛:吉田簑一郎
めっぽう弥八:吉田玉翔
種ケ島の六:吉田玉誉
狸の角兵衛:吉田簑次
原郷右衛門:吉田玉也
千崎弥五郎:吉田勘市
駕籠屋:大ぜい
(人形役割)
百姓与市兵衛:桐竹紋臣
斧定九郎:吉田玉佳
早野勘平:吉田玉男
女房おかる:桐竹勘十郎
与市兵衛女房:吉田簑二郎
一文字屋才兵衛:吉田簑一郎
めっぽう弥八:吉田玉翔
種ケ島の六:吉田玉誉
狸の角兵衛:吉田簑次
原郷右衛門:吉田玉也
千崎弥五郎:吉田勘市
駕籠屋:大ぜい
仮名手本忠臣蔵については歌舞伎で主だった所は観ており
今回上演されている段についても、有名どころですので、やはり
何度か歌舞伎で観た事はありました。
でもやっぱり面白かったなー。
私は基本的に「人が演じる」のを観るのが好きなので、文楽も
好きではありますが、そこまでハマらないかなと思っていました。
でも今回、太夫さんすごいな・・と改めて思っちゃったんですよね。
今までは、つい文字を追う事に集中してしまって余裕がなくて。
それが、今回は自分が知っている演目なので、筋を追う事に必死に
ならなくても良かった分、大夫さんの語りにも注目できたのかな。
それが大夫さんの語りで、人が演じてるんだな、と思えました。
それにしても、定九郎の与市兵衛へのとどめの差し方は残忍だなぁ。
与市兵衛の訴えも切実だったから、尚更そう感じるんだけど。
勘平も死ぬことになるとはいえ、ある意味自分の希望が果たせたので
本望な部分もあるんでしょうけど、姑の嘆きを見ていると
与市兵衛も、その奥さんもおかるも、本来はただの庶民だったのに
早野勘平と関わってしまったがために、大きな歴史の犠牲になった
一家なんだよな、という事が切なく伝わってきました。
「仮名手本忠臣蔵」は昨年に続いての上演ですから、来年は
「祇園一力茶屋の段」とかやってほしいなあ。
笑ったり、切なくなったり・・。とても楽しい上演でした。