日曜日に静岡で芝居を観て、またのんびり在来線で名古屋に戻る
予定にしていたのですが、急遽新幹線で戻ることに変更しました。
理由はこちら。

名駅薪能第十五回記念「名古屋名駅薪能」 
JR名古屋駅・タワーズガーデン特設会場 

舞囃子「菊慈童」 シテ 久田三津子
狂言「千鳥」   シテ 野村又三郎
能「土蜘蛛」   シテ 観世清和
        ツレ 久田勘鷗
        ワキ 福王和幸





これはもう15回目になるんですね。
毎年7月の終わりごろにあって、名古屋駅のJRセントラルタワーズの
ふもとで行われる薪能です。
「能」は今まで一度も観た事が無く、「薪能」聞くと「失楽園」を
連想する程度の知識しかない私です(笑)。
何年か前にも抽選に応募し参加する予定だったのですが、直前の
ゲリラ豪雨で中止(厳密には能楽堂での開催)になり、観られないまま。
今年は応募もしていなかったのですが、職場の人に整理券を頂き
観られることになったのでした。

今年は雨も大丈夫そうだし・・・と思っていたら、帰りの新幹線で
「雨が降るよ」と私のスマホが知らせております。嫌な予感・・・。

18時開演ですが、静岡からの新幹線の関係上、開演ギリギリに
会場に到着。自由席なので座席を探しますが、全く空席がありません。
整理券エリアなので、発行している整理券の数ぐらいは席が確保
されているんだろうと思っていたら、どうやら相当水増し発行している様子。
あるいは整理券がなくても入場させている人が居るんでしょうね。
あれだけ席が無いのに、私の後にも整理券を持ってどんどん
入場してくる人が居ましたからね。ちょっとアレはどうかと思うわ。
席数は確保してあるというのなら、きちんと案内して欲しいし。
でないと、開演してしまったので、観る人の迷惑になりますからね。

面倒くせーな、帰るか。
と、帰ろうとしたら、出口の所の学生専用席が少し空いていて
「そこへどうぞ」と案内されました。




 
まあ、本当に見えない席だったんですが、無料ですし、
遅くに来たのは自分なので、そこはガマン。
するとポツポツ・・・と雨が降り出し、雷鳴も聞こえてきました。

「まじか。」

慌てて舞台上にシートをかけたり、スタッフさんたち大慌て。
客席も傘がいっぱい開き、とてもじゃないけど舞台なんか全く見えない。
私は薪能には縁がないのかな、雨も結構降っているし、
やっぱり帰るかな・・・と思ったのですが、どうせ既に雨に
濡れているので、もう少し待つか。と思ってそのままステイ。

すると「この程度の雨でしたら開催します」とのことで開演です。
驚いたのは、上演が始まると観客の方が一斉に傘を閉じた事。
もちろん雨は止んでいないし、「傘を閉じてください」という
アナウンスが入った訳でもない。
そういう所はすごいな、と思いました。
傘が視界から無くなったので、舞台も見えるようになって
どうせだったら、観れる所まで観てやろう、という気持ちになりました。

鼓とか太鼓とか湿気に弱そうなのに(傘はさしてもらっていましたが)
屋外での演奏で大丈夫かしら?と心配で仕方なかったんですけど(笑)。

結局「千鳥」の最中に雨が強くなり、テンションがダダ下がりに
なってしまったのと、腰が痛くなってしまったので、そこでギブアップ。
この段階で帰った方は私の他にも大勢いた様子です。
折角来たのに、能を観ないで帰るという私・・・(爆)。

歌舞伎公演でも松羽目ものが好きなので「千鳥」は面白かったな。
名古屋での上演を意識した演目だな、とも思いましたし。
「土蜘蛛」は観てみたかったので、残念ではありますが・・・。

席取りが面倒くさいので、来年以降は時間に余裕があったら
当日券エリアで観てもいいかも、ですね。