常宿のフロントには大きなフライヤーラックがあり、首都圏で開催
されている美術展・展覧会のチラシが一覧でチェックできて、とても便利。
8月初旬の遠征時、少し時間があるんだよな・・と思ってチェック
したところ、こちらに目が留まったので、行ってみる事にしました。

ガレ展オルセー美術館特別協力
「生誕170周年　エミール・ガレ展」
サントリー美術館
 2016年6月29日（水）〜8月28日（日）








混んでるかなあ、混んでたら嫌だなぁと思って、開館時間に
合わせて訪れたところ、空いてはいないけど苦痛を感じる程でもなく
楽しむことが出来ました。
やっぱりこういう展覧会は朝イチで行くに限る・・・。
（まあ「若冲展」のように容易には太刀打ちできないものもありますけど）


 
ガレならわざわざ東京で見なくても、名古屋の大一美術館や
ヤマザキマザック美術館に行けばいいのに・・と自分で自分に
突っ込んでみたり(笑)。

もともとサントリー美術館自体がガレの作品の収蔵点数が豊富
なんですね、存じ上げませんでした。
というより、ガレの作品を収蔵している日本の美術館は思いのほか
多いんですね。確かに日本人は好きそうだもんなぁ。

ガレと言えば、ガラス製品、とりわけランプの印象が強かったのですが
何故そんな印象を持ってしまったのか、今となっては分かりません。
決してランプ作家ではなかったのに。
でも木製の家具まで展示してあるとは意外でした。


　�犠蓮屮�レと祖国」
　�蕎蓮屮�レと異国」
　�珪蓮屮�レと植物学」
　�絃蓮屮�レと生物学」
　�江蓮屮�レと文学」
　エピローグ「ガレと究極」

展示はこの章立てになっていました。
サントリー美術館の展示スペースの問題なのかどうかは分かりませんが
展示点数が多いという印象はなく、どちらかというとコンパクトかな。

こういう作品を見ると、ガラスという堅い素材が、柔らかく見えるのが
不思議だなぁと思います。
あと、ガレのサインばかりを集めたコーナーもありましたが、
同じサインではなく、それぞれの作品に合わせてあったりして、この
違いを見るのも楽しいものでした。写真だったけどね。

植物にしても生物（昆虫とか）についても造詣が深く、単なる美術
という以上の知識があり、下書きの植物画だけでも十分美しい。
蜻蛉が彼の象徴のような存在だったという事については、今回
初めて知ったので、また作品を見る目が変わりました。
大一美術館にある収蔵品も良さそうなので、ぜひ行ってみたいなと
思ったりしたのでした。