何の予定もないので、今日も映画とホットヨガ・・と思ったのですが
雨がひどくて、どうしても出かける気にならず、一日ゴロゴロ。
時間があった時に観てみました。
先日「あわれ彼女は娼婦」を放送した時に同時に放送していたので。

ハイバイハイバイ「夫婦」
作・演出:岩井秀人
出演:山内圭哉、岩井秀人、平原テツ、川面千晶、鄭亜美、田村健太郎、高橋周平、猪股俊明、菅原永二
※東京芸術劇場シアターイースト 2016年公演







もちろんハイバイという劇団がある事も、岩井秀人さんと言う方も
存じ上げてはいましたが、未だにハイバイの舞台を拝見する機会がなく・・。
遠征時に組み込むには、時間的な余裕がないし、比較的地方公演を
している劇団のようですが、「全国10都市」ツアーでも名古屋は
入れてくれないのですよね(涙)。
(↑ 豊橋とか津とか長久手とか、微妙な所には来てくれているが、平日では無理。) 
なので、今回はいい機会だ!と。
 


 
自室では普段ベッドに横になってゴロゴロ観ることが多いのですが
そのまま寝ちゃう事も少なくないのですよね。
でも、これは全く眠くならなかった。

実際に岩井さんが経験した父親の死がリアルに演劇になっている
ので、ノンフィクション感はかなりあります。
病理解剖の結果や、治療経過を医師が説明をするシーンは、かなりリアル。
とはいえ、父親の暴力だったり、暴君ぶりは「本当に?」と思う程で
奥さんに向かって「俺より遅く帰って来るな」「俺の前で新聞を読むな」
「釣った魚にエサはやらない」とか、ぶん殴りたくなるぐらい。
この“お母さん”、精神科医師かそれに準じた仕事をなさっていた
という事だろうから、それなりに高学歴なはずで、よく我慢したわ・・。

医療ミス(と思われるもの)に対する憤りも根底には感じられるけど
実はその裏には外科医だった父親の意思や、医師同士の軋轢
のようなものもあった事が分かったり、職場での様子を元同僚
から聞いたりして、平面だったものがどんどん立体的になる
感覚がありますね。

また「お母さん」を山内圭哉さんが演じている事にビックリ。
他にも女優さんいらっしゃるんですけどね。
でもこれがまた良かったんだなー、すごく。このキャスティングを
考えた事が凄いって思ってしまいます。

ベッドに寝かされ、徐々に起き上がれなくなる父親だったり
黙って父親について食事に出かける母親の様子だったり
派手じゃないけど、じんわり来る演出が良かったです。
何故敢えて手術をしたがったか、その理由が最後に分かって
ホッコリしつつ、夫婦って他人からは分からんわーとも思ったり。

いやいや、面白かったです。
ハイバイ、次は生で観たいなぁ・・・。