本日からお仕事再開ですが、まだ夏休み中の同僚も居て
なんだか寂しい1日。仕事もストンと終わったので、仕事帰りに
映画でも観て帰るかーと、名演小劇場へ向かいました。

奇跡の教室奇跡の教室
監督・脚本:マリー=カスティーユ・マンシオン=シャール
共同脚本:アハメッド・ドゥラメ
出演:アリアンヌ・アスカリッド、アハメッド・ドゥラメ、ノエミ・メルラン、ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ、ステファン・バックほか
【あらすじ】 
貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスの担任は、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲン。 「教員歴20年。教えることが大好きで退屈な授業はしないつもり」と言う情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、学ぶことの楽しさについて教えようとする。だが生徒達は相変わらず問題ばかり起こしていた。ある日、アンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。ある日、アンヌ先生は、強制収容所の生存者レオン・ズィゲルという人物を授業に招待する。大量虐殺が行われた強制収容所から逃げ出すことができた数少ない生き証人の悲惨な状況を知った生徒たちは、この日を境に変わっていく―。 



これは予告で知って、観たいなと思っていた1本です。
どこの話かなーと思ったらフランスが舞台。
実話に基づいた作品で、キャストの1名が実際に経験した
コンクールの話を元に書かれていて、そのキャストが
共同で脚本を執筆したアハメッド・ドゥラメ氏なんだとか。

 

 

ぶっちゃけ、ストーリーは期待していたほどではないというか
特別目を見張る程のものでは無かったと思います。
要は、落ちこぼれ集団が一つの目的を見つけ、その過程で成長し
団結していくサクセスストーリー。
むしろ、もっと波乱万丈なストーリーのものも過去にはあったし
彼らの最終プレゼンを実際に観られないので、描き方にちょっと
物足りなさがあったのも事実です。

ただ、この作品の舞台がフランスだったのが良かったですね。
フランスって思った以上に色々な国の人が集まっていて、
例えばブルーワーク系の仕事には、多くの移民が従事していたりして
かなりの多民族国家。
だからこの学校にも、29の文化がある(!)というセリフもあったし
イスラム教徒のお祈りのシーンも何度も入ったし、ムハンマドの
描かれ方で授業が大騒ぎになるシーンも描かれています。
アメリカなんかより、よっぽど大変かも。


ナチスの迫害・虐殺について話そうとするとパレスチナ問題を
持ち出す学生が居たり、ナイジェリアの虐殺について話し
はじめる学生も居たりする。
歴史的に被害者になった民族と、加害側にいた民族が机を
並べている場合もある。
恐らくテロの影響か、イスラム教徒を忌避する雰囲気が
描かれていたり、今でもユダヤ人に悪意を持つ人が居たり。
ホロコーストという一つの歴史的事実について語る前に
スタート段階の認識が、あまりにもバラバラという状況は
想定していなかったので、驚いてしまいました。
当然と言えば当然なんですけど、自分にいかにそういう
民族意識みたいなものが無いのか、という事を思い知りました。

それにしても、こういう授業、学生の頃に受けたかったなー。
完全に詰め込み型の受験勉強ばっかりだったから。