美術展はもっぱら東京で、遠征中に時間が空いたときに行く私。
名古屋にも美術館がない訳じゃないんですけど、興味があれば
こっちに来る前に東京で観てしまうし、美術館そのものがイマイチ
ワクワクしないんですよね。

でも、ここは前から興味があったのですよ。
場所が私の生活動線にないので、今まで機会が無かったのですが
日曜日にホットヨガと加圧トレーニングの間に2時間強の時間が
出来たし、加圧トレーニングスタジオに行く途中の場所なので
寄ってみました。企画展の無い時期だったので、所蔵品展でしたが。
秋の所蔵品店
 「秋の所蔵品店」 2016年9月1日〜11月13日
ヤマザキマザック美術館
愛知県名古屋市東区葵1-19-30
 

私設の文化施設はもっぱら首都圏にあるものだと思いますが
愛知県は結構大きな企業の本社がありますので、全く無い
という訳じゃないんですよね。宗次ホールや古川美術館、
大一美術館とか。小牧にはメナード美術館もありますし。

でもここが多分一番新しいんじゃないかな?
地下鉄新栄町の駅から直結です。
ドニチエコキップを持っていたので100円引き、入場料は900円。
(安ぅ・・・。展示数が少ないのか?)

1階のロッカーに荷物を預け、エレベータで5階の展示室へ。
すると係の方が音声ガイドを貸してくださいます。
音声ガイド
これ・・・何と無料!普通500円ぐらいしますけどー!
 

 
 
 
何コレ、めっちゃキレイ(驚)。
もともとヤマザキマザックの駐車場だった場所だとか。

入った途端「うわあぁ」と言いたくなるぐらい素敵な展示室です。
床は欧州の美術館と同じ無垢材を使用しているんだそうで、
色も素敵だけど質感がいいんです。
ヒールの音が響く場合は、スリッパの貸し出しもあります。

そして絵画はガラスケースには入っていない展示です。
かつ、写真撮影OK!(撮影NGのものはキャプションにその旨
書いてあります。こちらも撮影OKの確認取りました)
うんうん、欧州の美術館ってこういう感じだったよねー。

これがポンパドール夫人の屋敷に飾られていた絵画かあ、
マリーアントワネット付きの画家だった人が、フランス革命中に
ロシアに逃れて描いた絵かあ。それを何百年も後に、めちゃ離れた
アジアの島国で私が見ているんだなぁ、と思うとドキドキしちゃって。
今までも絵画は幾つか見てきましたが、ここまで思い入れをもって
見られたのは初めてかも。

細かい描写の、暗いトーンの絵は電動で拡大鏡が出てくる
仕掛けまであるんですよ。
ロココ調
ロココ調の絵画が集まっている展示室は真っ赤の内装。

内装は展示室ごとに全然違うんです、もう素敵!
次の間

こちらは、ヤマザキマザックの創立者である山崎照幸氏が集めた
コレクションだという事ですが、この中にはピカソも、モディリアーニも
ユトリロも、ルノワールもマリー・ローランサンも、シャガールも
デュフィもガレもあるんですよ。
一体どんだけ集めたんだ、ヤマザキマザック・・(笑)。
「安いって事は展示数が少ないのか?」と思ってゴメンナサイ。
色々なタイプの絵画を、幅広く見られるのがいいですね。


4階に移動すると、絵画ではなく家具やガラス製品が中心の展示。
デュマ
ポール・アレクサンドル・デュマのデザインしたダイニングルーム。
他にもガレの家具とかもあって、展示そのものが素敵なんです。

ただ、このフロアの途中まで来たところで既に2時間経過。
一般の企画展では、音声ガイドはもっと少ないと思うんですが
ここでは絵画なら全体の85%ぐらいには説明がついているんです。
無料なのに!
全部聞きながら見ていたので、すごく時間がかかってしまって。
アンティークオルゴールの実演も見入っちゃいましたしね。

加圧トレーニングの予約時間が迫っていたので、結局ガレを
始めとしたアールヌーヴォーのガラス製品は殆ど観ませんでしたが
蜻蛉のランプはしっかり見ましたよ。
点数も多くて、先日のサントリー美術館より充実してるんじゃない?
と思う程でした。
企画展じゃないという事もあると思うけど、客も少なくてゆっくりと
見られたのも良かったし、まさに「惜しげもなく」という表現がピッタリ。
この値段であれば、今回観られなかった後半の展示だけの為に
もう一度行ってもいいかな、と思うぐらいです。

地元、あなどれず。
ていうか、すごいぞ、ヤマザキマザック(爆)。
これから時間が空いたら、ちょくちょく行きたい美術館です。