10月は週末が何かと忙しいので、映画は可能な限り平日に・・。
という事で、仕事帰りに行ってきました。

Littelboy「リトル・ボーイ 小さなボクと戦争」
製作・監督・脚本:アレハンドロ・モンテヴェルデ
脚本:ペペ・ポーティーロ
出演:ジェイコブ・サルヴァーティ、エミリー・ワトソン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、マイケル・ラパポート、デヴィッド・ヘンリー、エデゥアルド・ヴェラステーギ、ベン・チャップリン、トム・ウィルキンソン ほか
【あらすじ】 
第二次世界大戦下、アメリカ西海岸の小さな町。8歳の少年ペッパーは町の誰よりも背が低く“リトル・ボーイ”とからかわれていた。数少ない楽しみは、唯一の“相棒”である父親との時間。しかし、その父が徴兵されることに。一度は絶望したペッパーだったが、町の司祭とその友人である日系人・ハシモトの力を借りて、戦場からの“父親奪還大作戦”が始まった! 少年の一途な想いは、海を越えて父親へと届くのか。


「リトル・ボーイ」と言えば、原子力爆弾の事ですよね。
それがこの映画でどう扱われているんだろう?という点に
興味を惹かれて、観に行きたいなと思っていました。




 
物語は成長したペッパーことリトルボーイが過去を思い出すという
流れなので、少年の視点で描かれています。
大好きな、大好きな自分の“相棒”であるお父さん。
お父さんが恋しくてたまらなくなっている時に、司祭様から
リストを渡されます。
「信じる気持ち」が大切で、それは信仰と同じ。だからキリスト教に
古くから伝わるリストをあげようーと。


飢えた人に食べ物を
家なき人に屋根を
囚人を励ます
裸の者に衣服を
病人を見舞う
死者を埋葬する
ハシモトに親切にする

 
なぜ「ジャップ」のハシモトに親切にしなければならないのか分からない
ペッパーだけど、徐々に打ち解け、ハシモトがリストを手伝ってくれます。
「死者を埋葬する」だけは残して。

映画そのものも「信じる事の大切さ」を描いているようです。
本気で山を動かそう、本気で戦争を終わらせようと願う。
ハシモトはそんなペッパーの「無邪気に信じる心」を心配するけど
その度に奇跡は起きていく。
そういう展開としてはもはや「メルヘン」なんですけど、でも
心が温かくなりました。

ハシモトが生死をさまよった時に、リストの「死者を埋葬する」 を
実行しなければならないかも、とペッパーは怯え、ハシモトの無事を願います。
結局は父親を埋葬する事になるのですが、「これで(リストを実行したら)
パパが戻ってくる」とペッパーが考えなかった事に、ホッとします。
だからあのエンディングは、ペッパーへの「ご褒美」って感じかな。

日本の描き方には少々物申したい所もありますが(笑)、信じる事と
意思の強さの大切さが描かれた作品だったと思います。
可愛かったなぁ、主演の男の子。