芝居を観た後は映画を観ない、がマイルールです。
映画はその日でなくても観られるのだから。
でも今月はスケジュール的に今日のレイトショーを逃したら恐らくもう
観られないだろうな・・。終映が23時30分を過ぎるから面倒だな・・・。
他の日で何とかならないかな・・と葛藤したのですが、諦めて(笑)
21時過ぎに家を出ました。

ハドソン川の奇跡「ハドソン川の奇跡」
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー他
【あらすじ】 
2009年のアメリカ・ニューヨークで起こり、奇跡的な生還劇として世界に広く報道された航空機事故を、当事者であるチェズレイ・サレンバーガー機長の手記「機長、究極の決断 『ハドソン川』の奇跡」をもとに映画化。09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。

 

そこまでしても観たかったのですよ。
クリント・イーストウッドの作品は余程の事が無い限り観たい。
そして、このハドソン川の不時着水の事件は当時のニュースで
何度も取り上げられた事を覚えていますが、その裏で何が
あったのかまではよく知らなかったですから、知りたくて。 




 
最近のCG技術はすごいねぇ。(いきなりそこ?)
事故の実際の映像を観ているような臨場感がありました。

もう・・観ていて口を挟みたくてしかたなかったですよ。
「何が悪いっていうの?」
「ラガーディアに戻れたっていうのは結果論でしかないでしょ?」
「他のチョイスがあったとしても、全員無事だったんだからいいじゃん!」
ってね。

少なくともあの映像を観る限りでは、パイロットに非があるとは思えないし
乗客をきちんと誘導し、機長は最後まで残って何度も機内のチェックをし
乗客の数をきちんと把握しており、機内にあった上着や毛布まで
避難した乗客に渡していて、模範的じゃないですか。
実際に、機長をはじめとしたクルーの判断は全般に的確であって
犠牲者を一人も出さなかった要因の一つだと言われているようですし。
着水状態もよく、着水後の救助を考えて、船着き場の近くを狙って
着水したらしいですしね。 

国家運輸安全委員会が原因追究する事自体は、必要だと思うけど
頭からデータしか信用せず、機長に非がある事を前提に進む
調査って、誰のための調査なんだろうと思っちゃいますよね。
自分たちに有利な結果を出すために、事前に17回もシュミレーターで
練習をさせておいたり、エンジンの故障データを直ぐに公表しなかったり。
そんな中でも毅然と、自分や仲間を信じた機長は素晴らしい。
自分の仕事にプライドを持つってこういう事なのかもしれないね。

でも、すごく印象的だったセリフは、機長の同僚が言った
「最近NYにいいニュースが無かったから。特に飛行機関連は」
というもの。
そうだよね、私たち日本人にとっては「過去の事」になっているかも
しれないけど、NYの人達が9.11にどれだけ大きく影響を与えられたかを
見せつけられた思いです。

フェリーや水上タクシーなどの協力もあって、24分で全員救助。
その後機長は職場復帰をし、事故の日と同じ副操縦士と共に
事故の日と同じ路線を操縦して、あのフライトを完結させたのだとか。
いい話や・・・。

ただ、クリント・イーストウッドの映画としては少し素直な作品だったかな
という印象もありましたけど。

ふう。行く前ははグズグズしていたけど観に行ってスッキリしたー!