今月ではこの週末が唯一観劇の予定がございません。
よって、映画を観ますかねーと朝からミリオン座へ。

ベストセラーベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
監督:マイケル・グランデージ
出演:コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン
【あらすじ】 
ヘミングウェイ、フィッツジェラルドなど数々の世界的作家を見出した実在の名編集者パーキンズ。ある日、彼の元に、無名の若手作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれる。一目で彼の才能を見抜いたパーキンズは、編集者として、そして最高の友として彼を支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーへと導くが・・・。37歳でこの世を去った天才作家と、彼を世に送り出したカリスマ編集者。名作の舞台裏でひしめく友情、そして闘いを描く感動の実話。


映画を観に来るのは1か月ぶりぐらいですし、この作品も予告を1度
位しか観た事がありませんでしたので、実話ベースの作品だという
程度の事前知識がございませんでした。
観たいという気持ちもありながら、仕事帰りにレイトショーで観たい
と思う程でもなくて、ズルズルと先延ばしになっちゃってて・・。
 


 
キャストも全く気にせず観に来たのですが、コリン・ファースに
ジュード・ロウが出演されていたんですね。
 
私はあまり文学に詳しくないので、トマス・ウルフについては全く知らず。
たださすがにヘミングウェイとか、F・ジェラルド位は知ってますので(笑)、
彼らの著作を出版した、マックス・パーキンズが非常に有能な方
だと推察は出来るし、そのマックスが入れ込んだ作家だから有名
なんでしょうねと思ったら、かなり著名な方だったんですね、実際。

もっと自信家で傲慢な編集者が、作家の意見を無視して作品に
手を入れちゃうような人の話かと思っていたら、全然違ってました。

「編集者は黒子である」と言い、自分が裏方であることを理解し
ウルフには文章削除を求めるけど、あくまで意図を話して本人に
カットさせるし、F・ジェラルドには文書削除を求める事は無かったよう
だから、あくまで相手に合わせている。
売れなくなったF・ジェラルドに援助したり、執筆を続けるように励ましたり
とても好ましい方で驚きました。
それに対してウルフの自由さというか、傲慢さというかには
観ている私のほうがイライラしてしまう程。

私は経験がないので推測になっちゃうのだけど・・・編集者っていうのは
どの時代でも同じようなジレンマに陥るのかもしれないな。
作家の為に、読者に受け入れられる作品にするために・・と
アドバイスをするけど、それが結果的に作家の個性を潰してしまったり
作品をゆがめてしまう事になっているのではないか・・とね。
実際にパーキンズはいい人だったんだと思うけど、F・ジェラルドに
援助したり作家に親身になるのは、そういった罪悪感みたいなものが
あったりするんじゃないか・・というのは邪推でしょうか(笑)。

でも家の中で食事をする時ですら、何故か帽子を取らなかったパーキンズが
最後のウルフからの手紙を読むときに、初めて帽子を取ったのを見ると
ウルフをただの作家ではなく、一人の人間として見ていたんだな
と思えてホッとした気持ちになったのでした。