これはもっと早く観に行きたかったのですが、10月の遠征時にはまだ
開催しておらず、11月の遠征では時間が足りず・・・。
珍しく月曜日も閉館していない場所だったので、平日の朝ならば!と
思い、渋谷で朝ごはんを食べた後で六本木に向かいました。

マリーアントワネット展ヴェルサイユ宮殿《監修》 
「マリー・アントワネット展」@森アーツセンターギャラリー
2016年10月25日〜2017年2月26日 









「ヴェルサイユのばら」 を高校生の頃に初めて読んで(遅っ!)ベルばら
のみならず、民衆が絶対王政を倒した、という民衆のパワーにすっかり
フランス革命に興味をもち、大学の進路(外国語学部フランス学科 )を
決めたワタクシでございます。
それまで世界史は赤点ギリギリだったのに、フランス革命をきっかけに
急に世界史が面白くなり、共通一次(いまはセンター試験って言うんだよね)
では、世界史はほぼ満点を取るまでになったワタクシでございます。

大学入学時がちょうどフランス革命200周年だったので、関連書籍も
多く出版され、結構買いあさった記憶もあります。
そりゃ、観に行かない理由はございません(笑)。

平日のオープン直後なら大丈夫だろう!と思っていたのですが
これが甘かった・・・。
歩けない程ではないものの、ちっとも行列が進まない大変な混雑ぶりで
(ギャラリーも通路が狭かったりするので、尚更・・・)
思った以上に観終わるまでに時間がかかってしまいました。


 
 
何年か前にも「マリー・アントワネット展」を名古屋で観たことがありますが
あれよりも、ずっと展示内容としては充実していた気がします。

ただね・・・。
冷静に考えると、ヴェルサイユ宮殿も、コンシェルジュリ牢獄やら
ヴァスティーユ の城跡やら、ルーブル美術館等は過去にフランスで
2度ほど観に行っている訳で、どこかで観たことのあるものばかり(笑)。
(タンプル塔はさすがに、現存しないので観ていない(笑))
フランス革命やアントワネットに関する書籍も、結構読んでいるので
展示している内容も、殆ど知っている事ばかりだし、何で今さら来たんだ?
と思わないでもなかったですが(爆)。 

今回の目玉の一つは、音声ガイドかな。
木村佳乃さんが進行をしますが、花總まりさんがアントワネット役として
シーンの再現をしてくれるんです。
私は別に花總さんのファンという訳じゃないのですが、以前みた
「1789」でアントワネットを演じた花總さんが素敵だったのと、とても
アントワネットの雰囲気に合っている、と思ったので、今回も
興味があったんです。なので、珍しく音声ガイドも借りてみたりして(笑)。

展示物も、展示内容も、 観たことがあったり、知っている内容も
多かったのですが、花總さんがアントワネットとしてセリフを話して
くれるのを聞きながら見ていると、ちょっとしたドキュメントの再現
映像の中に入ったような気持ちにもなれたりして、新鮮でした。
それにしても、花總さんの声は本当に品があって可愛らしい。

そしてもう一つの目玉が、今回はヴェルサイユ宮殿監修とのことで、
王妃の浴室やら居室が再現されていたことです。
唯一撮影できたのが、王妃の居室。
居室
ヴェルサイユ宮殿って、鏡の間の印象が強いから、ケバケバしいとか、
デコラティブなイメージがあるけど、ここはグリーンで落ち着いていて
品のあるお部屋でした。
おそらくファッションやインテリアなど、 センスもあった方なんだろうな
と思わずにはいられません。

王妃の暗号で書いた手紙や、断頭台に行く直前に義妹に書き残した
手紙など、日本語訳では読んだ事がありますが、実際に書かれたものを
目にすると、本当にあの人は生きていたんだな・・という事を実感させられました。

また、音声ガイドでは、ルイ16世が妾を持たなかった事がアントワネットに
とっては不運だった・・・というような事を言っており、その視点については
なるほど・・と思いましたね。
妾が居なかったから、彼女の浪費が目についた、批判を一身に受ける
事になった・・。確かにそういう側面はあったでしょうから。

まあ、何だかんだ言いながらも、とても面白くみごたえのある展示でした。
知っている内容だとしても、また別の展覧会があったら、きっと私は
観に行ってしまうんだろうな(笑)。
久しぶりに学生時代に買い溜めた、フランス革命関連の書籍を
また読み直してみようかな、なんて思ったのでした。