今日は久しぶりに加圧トレーニング(今池)に行ってから、
栄までウォーキング。目的地は名演小劇場です。

幸せなひとりぼっち幸せなひとりぼっち
原作:フレドリック・バックマン(ハヤカワ文庫) 
監督・脚本:ハンネス・ホルム
出演:ロルフ・ラスゴード、バハー・パール、フィリップ・バーグほか
【あらすじ】 
 愛する妻を亡くした孤独な中年男オーヴェ。歳を重ねてからは気難しさに拍車がかかり、いつしか鼻つまみ者で厄介なおじさんと化していた。地域の治安を守るため、共同住宅地の監視役を自ら買って出ていたのだが、数年前、自治会選挙で落選。今や、誰からも望まれていない見回り日課とする日々を送っているのであった。オーヴェは43年間、鉄道局職員としての仕事を全うしてきたが、突如クビを宣告されてしまう。家に帰れば、今は亡き妻の面影が脳裏をよぎる。孤独に耐え切れなくなった彼は、自宅の天井にロープをかけ、首つり自殺を図る。ところがその時、向かいのテラスハウスへ引っ越してきたパルヴァネ一家の騒がしい声がオーヴェの耳に飛び込んでくる。翌日、迷惑をかけたと思ったパルヴァネが、お詫びのペルシャ料理を届けに来る。オーヴェとパルヴァネ。生き方も考え方も違う二人だったが、思いがけない友情が芽生えていく。頑固な態度は相変わらずだが、近所同士のあたたかい交流に心を溶きほぐされていくオーヴェ。やがて、オーヴェは妻・ソーニャとの出会い、そして、妻と自分の人生を一変させたある出来事について語り始めたのだった…。


最近は名演小劇場にも行っていなくて、予告も観ていないんですが
ちょっと気になる内容だったので、目をつけていたんですよね。
公開間もないという事と、小さな劇場(50人程度)だという事もあり
満席になっていました。
こういう作品だと概ね年齢層が高くなりがちなんですけど
これも例にもれず、私の親世代の方がいっぱいお越しになっていました。

本国のスウェーデンでは 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑えて
1位を取り、スウェーデン映画史上歴代3位の動員数を記録したんだとか。


 
 
わー・・・大してマークしていなかったけど、めっちゃ良かった。
今年の中でも、お気に入りランクかなり上位にランクインです。

噛めば噛むほど味の出るスルメのような映画というか、主人公です。
ただの偏屈なオッサンかと思いきや(絶対に隣人にしたくないタイプ)、
辛い生い立ちをもち、やっと得た幸せな生活も事故で挫折しかけ、
最愛の妻を看取ったばかり。
でも偏屈さの裏側に、彼の正義感だったり、真面目さがあるんです、
実はとても人間的に魅力ある人だったんですよね。
そういった描き方がとても上手い。

彼の最愛の妻も、隣人の奥さんも、オーヴェに対して先入観を
持たずに、遠慮なく、ストレートに接してくる所がとても似ています。
だからこそ、オーヴェもパルヴァネには素直になれたのだし
素直になれたからこそ、妻の死を乗り越えて、隣人の力に
なりたい、という想いを素直に行動に起こせるようになる。
その流れが、とてもいいんです。

長年の友人でもあり、体が不自由で会話も出来なくなり、
施設に強制的に入院させられそうだった隣人を救った後で、
会話する(相手は話せないけど)シーンが素敵で、ここでまず
泣けました。

何度も自殺に失敗したけど、自分の子供は亡くしてしまったけど
ゆりかごを譲る相手も、愛情を注ぐ対象も出来て、ある意味
とても幸せな晩年。とても素敵な葬儀で多くの人に見送られて。
隣人が異変に気づいてオーヴェの家に飛び込んでいくと
ベッドの上で冷たくなっている上に飼っていた猫が座り、そのまま
動かないっていうシーンも、悲しくて泣けるんだけど、でも
温かさがあって、とても印象深かったです。

あー、観に行って本当によかった!