久しぶりにホットヨガに行った後で向かったのは名演小劇場。
前から観たいと思いつつ、ずるずると観ないまま。
今日が公開最終日なので、ラストチャンスだったのでした。

ニコラス・ウィントン「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」
監督:マテイ・ミナーチェ
出演:ニコラス・ウィントン、ジョー・シュレシンジャー、ベラ・ギッシング、アリス・マスターズ、ベン・アベレス

【あらすじ】 
 第2次大戦開戦前夜のチェコスロバキアで、ナチス・ドイツによる迫害の危機から救うために、ユダヤ人の子どもたちを安全な国へ疎開させる「キンダートランスポート」を実行し、「イギリスのシンドラー」と呼ばれたニコラス・ウィントンの足跡と人生を追ったドキュメンタリー。ウィントンが中心となって進めた「キンダートランスポート」により、669人の子どもたちが救われたが、彼はそのことを家族にも一切話をしていなかった。50年後の1988年、ウィントンの妻が屋根裏部屋で見つけた一冊のスクラップブックに記録された克明な情報により、ウィントンの偉業が明らかとなり、ウィントンとすでに高齢になった子どもたちとの再会が実現する。


ニコラス・ウィントン氏はこの映画を観るまでは存じ上げませんでしたが
劇場サイトの作品紹介を読んで、とても興味を持っておりました。




 
世の中にはこんなに凄い事を、当たり前のように出来てしまう人が
本当に居るんだな・・と思いました。
ホロコーストに関しては、悲惨であることは間違いがなく、心が痛む
話しかないと思っていたのですが、そんな中でも心の温まる話が
あった事に救われる思いです。

凄いのはニコラス・ウィントン氏がこれだけの事業をほぼ個人事業で
苦労しながらも成し遂げて、でも、その事を人にも告げず、
救った子どもに会う事もしないでいたという事。
私だったら「聞いて聞いて」って、自慢したり本でも書いたり(笑)、
救った子供たちを探して会いに行ったりしそうなものなのに。
テレビ番組のサプライズで、救った子供たちに囲まれている
という事を知らされた時の表情は素敵でしたよ。

「まるで子供たちを商品のように扱った」というフレーズもありましたが
あの手際の良さをみる限り、きっとビジネスマンとしても有能だった
んだろう、という事も推察できます。

救った子どもの中には、ロケット開発の技術者になった人も、学者に
なった人も、政治家になった人も、経営者として成功した人もいて
ニコラス・ウィントン氏が居なかったら、彼らはこの世に居なかったんだ
と思うと(彼ら及び彼らの子孫で5700人を超えるそうで・・)、彼の行った
行為の影響力の大きさに溜息が出そう。

この作品を観て思い出したのが、井上ひさし氏の「ご恩送り」という言葉。
一つの善意は新たな善意を生み、それが広がっていく様子を見ると
この世界、まだまだ捨てたものじゃないかも・・と思えました。
私も何か人の為になる事をしなきゃなぁ・・・。