「今年の映画は今年のうちに」と思い、今日は3本立て予定。
ホットヨガに行った後でミリオン座へ移動です。まずはこちら。

ミスシェパードをお手本にミス・シェパードをお手本に
監督:ニコラス・ハイトナー
出演:マギー・スミス、アレックス・ジェニングス、ジム・ブロードベント
【あらすじ】 
北ロンドン・カムデンタウン。通りに停まっているオンボロの黄色い車の中で生活しているのは、誇り高きレディ“ミス・シェパード”だ。近所の住人たちは親切にするが、彼女はお礼を言うどころか悪態をつくばかり。ある日、路上駐車をとがめられている姿を見かけ、劇作家ベネットは自分の駐車場に車を入れることを提案する・・・。劇作家アラン・ベネットの回想録を原作とした“ほとんど実話”の驚きの物語。名女優マギー・スミスが贈る、英国式シアワセ生活。


コメディかなーとか、適当な印象しかなく、マギー・スミスが出るのなら・・
という程度のモチベーションでございましたが、これは実話ベースの
お話だったのですね、意外でした。
 


 
ちなみにここに出てくる劇作家は、アラン・ベネット氏。
どっかで聞いた覚えがある名前なんだよなぁ・・。と思って後で調べたら
「HISTORY BOYS」の作家さんだったようです。
私は「HISTOR YBOYS」・・・観てないんですが(爆)。

それにしてもマギー・スミスさんて凄い女優さんだなあ、と思います。
偏屈さはMAXで、すごい屁理屈ババアで、ぶん殴りたくなるぐらい。
でも、サラっとフランス語が話せちゃったりとか、ピアノを弾くシーンも
本人が弾いていますよね、あれは。
( Wikiで彼女のキャリアを観てみたけど、舞台も多くこなしていらっしゃって
シェイクスピアもたくさん出ているし、来年観る「令嬢ジュリー」にも
出演されているんですね、驚きました)

でも、ラスト近くに車いすごとリフトで持ち上げられる時の顔は
本当に「気高い」という表現がピッタリとしか言いようがなくて。

でもやっぱり、事故現場から逃げちゃったらダメでしょ(笑)。
そのせいで、ずいぶん長い間苦しむことになってしまいましたね。
もしあの時正直に警察に届けていたら、違う人生になっていた
だろうな、と思います。
まあ、偏屈なのはきっと変わらなかったでしょうけどね(笑)。


私には修道院の仕組みとか、何故敢えてピアノを禁じられるのかとか
時代なのか、宗教なのか、文化なのか分からないけど理解出来ない
所もありましたけど、ね。 あのラストはどうなのよ?とか、この邦題の
意味は何なの?とか(何が“お手本”なんだか・・)、雰囲気で押し切られた
感じもしなくはないですが(笑)、最後の握手にはホッコリさせて
頂きました。