何だか平日の疲れがど〜〜んと溜まった状態でしたが、
この今年初の大阪遠征を楽しみにウィークデーを乗り切ったようなものです。

ハテノウタMONO「ハテノウタ」ABCホール 1列目
14:00開演、15:30終演
作・演出 土田英生
出演:水沼 健、奥村泰彦、尾方宣久、金替康博、土田英生、高橋明日香、松永渚、松原由希子、浦嶋りんこ
【あらすじ】 
ある薬の普及で100歳間近になっても若いままの人々。服用の度合いによって老け方が違うらしい。しかし共通しているのは、今年中に全員死ななければならないということだった。皆は集まり唄う。懐かしいエピソードで盛り上がる。ただ、未来のことだけは語れないのだ。
 


MONOは土田さんが愛知県のご出身という事もあってかどうか
本当の所は分かりませんが、名古屋公演をしてくれる確率が高く
「名古屋で公演があれば観る」スタンスでした。
(つまり、遠征まではしない)

でも、「あらすじ」的なものを読んだときに、何となく
面白そう・・という感じがしたので、エイッ!と遠征する事に。
そして、いつも東京とか名古屋で一緒に観劇する事の多い
Kさんも「大阪に行く」と言う事だったので、初めて一緒に
大阪に向かったのでした。(いつも、大阪行は一人だから〜)





うーん・・・・。
面白くない訳ではないのですけどね、私はMONOの公演だと
「赤い薬」や「ぶた草の庭」、MONOじゃないけど「燕のいる駅」
とかが大好きなんですけど、ちょっとその域まではいかないなぁ。
その線で期待していたんだけどなー。
 
設定は面白いんですよね。
・老化を止められる薬が開発されて、一定の年齢以上になると
 決められた数までは無料で摂取できる
・ただ無料の薬だけでは、老化を完全に止めるには足りず
 金銭的に余裕のある人は自費で追加摂取ができるため、
 同じ年齢でも貧富の差で老化具合が違う
・薬の摂取に反対する人、摂取を拒否する人も一定の割合で
 居るが、以前よりも国民に抵抗感が無くなっている
・ただ無制限に生きられる訳ではなく、99歳の誕生日になると
 赤紙ならぬ“緑の葉書”が届き、100歳の誕生日までに自ら
 “コンフォートセンター”と呼ばれる施設に行き、死ななければならない 

この舞台は99歳になった元同じ高校のブラスバンド部の 部員が
100歳の誕生日を迎える(死ぬ予定になっている)尼子(金替)
のために久しぶりに集まった、恐らくカラオケボックスでのお話。
このカラオケボックスはまるで小学校の教室のような内装に
なっています。時代は特定されていないお話ですが、現代でも
おかしくないような感じですね。
ただ、上記の設定を序盤で会話の中に盛り込まなきゃいけないから
どうしても会話(というか台詞?)が説明っぽくなっちゃうんですよ。

お金さえあれば、99歳でも20代のような容姿で、そこそこ健康で
居られる代わりに、「自分の死期を自分で決めなければならない」
そして、どんなに元気でも自分で「死にに行かなければならない」。
それが果たして幸せなのか、という事は考えさせられます。

そして、薬の摂取量がそれ程多くなかった小板橋(尾方)は
皮肉にも尼子がコンフォートセンターに向かった直後に、
恐らく自然死で命を落としてしまいます。 

この辺りをもっとガッツリ描いてくれたら好みだったなぁ・・と。
何なら、この薬に対する反対派だった先生の意見も加えてね。

中途半端に花森圭(高橋明日香)と花森陸(浦嶋りんこ)の
双子の入れ替えのエピソードや、陸がウジウジしていたり
圭が陸を妬んでいたという話、あずみ(松原由希子)の過去の
恋愛の話とか色々ありすぎて、ちょっと間延びしちゃった
ような感じなんですよね。
それぞれに伝えたい事があるのは十分理解できるので、不要だ
とまでは思わないんですけど、何かねー。

そして、楽しみにしていた客演の浦嶋りんこさん。
ドリカムのバックとしてドリカムのコンサートでも恐らく
拝見した事があると思うし、レミゼでのマダム・テナルディエ
としても拝見した事があります。
いずれも豪快な女性だったから、何だかすごく萎んじゃった
ような表情に話し方の浦嶋さんは、どうもイメージが・・(笑)。
ただ、せっかく彼女を客演にしたのであれば、もっと彼女の
歌唱力が楽しめるシーンがあると嬉しかったのだがな(笑)。
(でなければ、彼女がキャスティングされた理由がぼやける)




私だったら、どんなふうに最後の一日を過ごしたいだろう・・。
やっぱり「いつもと同じ1日」が良いかな。
だから、尼子が別れを言ったりもせず、消えるように
教室を出て行った気持ちも分かるし、それを理解して、
歌を歌い続けた残りの人の気持ちも分かる。
うん、ラストシーンは好きだった。
そして来年も劇団公演アリの様子ですが、地元に来てくれる
事を祈るばかりです。