元々4月半ばにMy初日の予定でしたが、仕事の都合で断念。
やっと観に行くことが出来ました。

花髑髏「髑髏城の七人 Season花」IHIステージアラウンド東京20列
14:00開演、17:30終演
脚本:中島かずき   演出:いのうえひでのり
出演:小栗旬、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル、保坂エマ、近藤芳正、古田新太ほか
【あらすじ】
天正十八年、織田信長が逆臣の手にかかり、はや八年。天下統一は豊臣秀吉の手でなされようとしていたが、未だ秀吉の手に落ちていない関東の大平野には忽然とそびえる漆黒の城“髑髏城”があり、黒甲冑の武装集団“関東髑髏党”の首魁は、自らを“天魔王”と名乗る仮面の魔人だった。髑髏党に追われる沙霧を行きがかりから助けた謎の牢人狸穴二郎衛門と捨之介は“女を隠すには女の中”と色街無界の里へ向かうが、そこにも髑髏党の一味が沙霧を狙ってやってくる。一旦は髑髏党一味を追い払うが、蘭兵衛と捨之助はそれぞれの想いを胸に髑髏城に向かう。しかし蘭兵衛は天魔王に取り込まれ、捨之助は散々斬りつけられた上に捕らえられてしまうのだった。沙霧達は天魔王を倒すために刀鍛冶が打った剣を手に、捨之助を救うべく髑髏城に向かうのだが−。



今回は20列目(全体真ん中より後ろの位置でしょうか)で、下手の
一番端っこという残念なお席でした。舞台中央が前の人の頭で
全く見えないという・・・。
この舞台はもう1度観に行く予定があり、その時は結構な前方席
なので、全体の雰囲気を楽しめればいいや、と思っての観劇でした。

昔は新感線の公演は、プレビューで1回(今回はプレビュー無いですが)
それ以外で2〜3回は観て、パンフも必ず勝っていましたけど、
最近はパンフも買わない、1度しか観ない事もある・・と、私の中で
新感線に対するスペシャル感が薄れていっているなあと思います(笑)。





スペシャル感が無くなってきたなぁと思っていましたけど、やっぱり
新感線は面白いわ、と改めて思いました。
今回は天魔王と捨之助を2人の俳優が演じており、かつ捨之助を
小栗君が演じているという事で、2011年版髑髏(ワカドクロ)と
通じるものが多い出来上がりになっているな、と思いました。

とは言っても、キャストが違う事もあってか2011年版ともまた
違っている所も少なからずありました。
やはり天魔王の個性の違いが、作品に与える影響って大きいなと。
成河さんの天魔王、良かったです。
エキセントリックな言動も多いし、本能寺で怪我をしたとかで
足を引きずってるんだけど、なんか・・うそ臭さが漂ってるんですよ。
実際に足は何ともなかったし、エキセントリックな言動も計算ずく。
「兄者」と蘭兵衛にまとわりつくけど、道具としか見ていない。
(「兄者」って言いだすから「うっそー、兄弟?」と軽くパニクった)
でも、元々捨之助を身替りにしようと計算するような、姑息な奴
な訳なので、むしろ納得感がありましたよね。

蘭兵衛は思ったよりもクセがなかった気がします。
色里の主人となり、昔を忘れて生きて行こうとしている・・という
感覚が今まで程強くないという印象でした。
ちょっとしたキッカケで、昔に戻ってしまいそう・・というか
大人の理性でその感情を抑えて生きている、という感じかなぁ。
今まで以上に、「3人の過去」が語られていたな、とも思いました。
でも、捨之助と蘭兵衛が忍びで、天魔王が信長の側に仕えていた
んじゃなくて、蘭兵衛と天魔王がお側に使えていたんですね・・。
極楽大夫は一番ストレートに「蘭兵衛が好き」オーラを出して
いたな、と思います。

あとは、蘭兵衛が天魔王に取り込まれた後、無界の里に行くのは
「昔の縁を断ち切るため」が主目的だと思っていたのですが、
今回は明確に「秀吉を今のうちに討ちに行く」という目的だったのが
今までと違うかな、と思いました。
個人的には、以前のほうが好きではありますが、沙霧が狸穴二郎衛門
をビンタする流れは、今回の方が自然かもしれません。
この人の為に、無界が襲われて皆が殺されてしまったのですから。
以前は、無界が焼き払われて、遊女が全員殺されて猛烈に怒ったり
悲しんだりするシーンのがあた狸穴二朗衛門でしたが、今回は
全体にアッサリめでもありました。秀吉ですからね、何といっても。

そして贋鉄斎ですよ。今回の私の一番の注目ポイントは!
まったく、何ですかあの轟天みたいな着ぐるみは(笑)。
そしてあの剣の名前は毎回同じなんでしょうか。諸事情で(笑)
連呼されると結構ドキドキするんですけど。
古田さんはホントに間がいいから、笑っちゃうんですよね。
ただねー、古田さんが贋鉄斎をやるって言ったら、絶対にスゴイ
100人斬りのシーンを期待するじゃないですか。
なのに何なの、あのヘッポコ光GNEJIみたいなのは。
何故ローラーブレードで100人斬りをするのかが分からん。

今回はセットをいちいち片付けなくてもいいという特性からか
終盤のセットには小川が流れていて、それがいい感じに使われていたな
と思います。そんな新しいセットや演出の一方、「髑髏城はやっぱり
このシーンだよね」と思う、スモークの中の7人の並ぶシルエットは、
きちんと使われていてそれは単純に嬉しかったな。

あとは何と言ってもカーテンコールです。
「回る劇場」に興味シンシンだったのですが、意外と早く慣れて
しまったのですが、カーテンコールの演出は「そうきたか!」と
膝を打つ思いでした。あの劇場ならでは!ですよね。
メインキャストを象徴するシーンが次々と目の前に流れていき
まさに「リアル走馬灯」で、思わずジーンとしちゃいました。
あのカーテンコールだけでも何度でも観たいぐらい(笑)。

2011年版より好きだわ、花髑髏。
個人的には「鳥」の方に期待が高まっていたので、そんなに
モチベーション高く観に行ったわけじゃないのですが、楽しかった。
次は役者さんをガン観予定なので、キャストの方についての感想は
またその時に改めて。