前に名古屋城で平成中村座が来たのは8年にも前になるんですね。
その時も快晴で暑かった記憶がありますが、今日もいい天気でした。

名古屋平成中村座「名古屋平成中村座」昼の部 9列
11:00開演、14:10終演
一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん )
二、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)
三、お祭り(おまつり)






名古屋城のすぐ近くに住んでいた事があり、そういう意味でも
何だかこのエリアは懐かしいなーと思いながら東門まで。
前回は当日券を求めて、早朝から並んだものでした。懐かしい・・。

名古屋城二の丸
直近の大阪での平成中村座はパスしてしまったので、
中村座も久しぶり。というか歌舞伎そのものがお久しぶりです。






平場のお席だったので、今日はユルユルのスカンツで観劇。
少し心配していた腰痛も、楽な姿勢で観劇出来たおかげで
それほど辛い状態にはなりませんでした。

一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん )
工藤祐経・・・坂東 彌十郎
曽我五郎・・・中村 萬太郎
曽我十郎・・・中村 梅枝
化粧坂少将・・・坂東 新悟
八幡三郎・・・中村 虎之介
梶原平三景時・・・片岡 亀蔵
大磯の虎・・・中村 七之助
小林朝比奈・・・中村 勘九郎
鬼王新左衛門・・・中村 扇雀


「曽我対面」は初見ではないのですが、あまり記憶にもなくて。
まるで初見のように楽しみました(笑)。
彌十郎さんのドッシリとした工藤祐経も良かったのですが
曽我兄弟が好きでした。梅枝さんの立役は私は殆ど記憶にない
のですが、物わかりがよい優等生的な長男・・という趣き。
工藤祐経からの盃を受ける際に、五郎が何かをしでかさないか
見守る眼はお兄ちゃんらしさもありました。
中村萬太郎さんの演じる、元気が有り余っていて、正義感が
強くて直情的・・という曽我五郎も良かったなぁ。こういう弟
居そうですもん、普通に。
しかし、曽我姉妹の恋人二人が揃って列席してるっていうのも
凄いシチュエーションですね(笑)。七之助くんが前に出てきた時
「おぉぉ」って軽く声が上がったのが、少し笑えました。
お衣裳も豪華で、面白く拝見しました。



  恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
二、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)
亀屋忠兵衛・・・中村 扇雀
傾城梅川・・・中村 七之助
井筒屋おえん・・・中村 歌女之丞
槌屋治右衛門・・・片岡 亀蔵
丹波屋八右衛門・・・中村 勘九郎

この作品が何度も上演されているのも知っていたのですが、何故か
今まで一度も観る機会がなくて、今回やっと観ることが出来ました。

誰がどの役とか知らないで観ましたところ、中兵衛が扇雀さんで
八右衛門が勘九郎さん。何となくこういう真面目だけど少々
気の弱い役って、勘九郎さんのイメージがあったのですが、
成駒屋さんの家の芸なんですね。
上方の作品なので関西弁なのですが、おっとりしたお顔立ちに
関西弁がとても似合っていらっしゃいました。
決して切れ者ではないのだけど、愛嬌があって人に好かれる・・
というのがピッタリ。

梅川とイチャイチャするシーンは可愛らしかったです。
お互いに気を引こうとしたり、こういうカップルのやり取りって
時代が違っても同じなんだなぁ、と。
ここが無駄に平和な感じなので、その後がより引き立ちますね。

これは要するに、銀行の外交員がお客様のお金を着服しちゃった
みたいな話ですよね。
待ちに待ったお金で、クライアントからも問い合わせが入っている
しかも公金という大切なものを持っている状態なのに、梶原源太
気取りで梅川に会いに行くっていうのが脇が甘過ぎとしか
言いようがないのですけど、そう言う弱い所を含めて、忠兵衛さん
の「らしさ」なのかな、と思わせられますね。

それにしても勘九郎さんの八右衛門のイヤな奴っぷりはなかなか。
無礼な金持ちであるだけでなく、包み紙をこっそり拾って
役人に届けに行くっていうのも、何だかなぁ・・っていう。

あとは、とても良かったなと思うのが最後におえんに送り出され
「また顔を見せてね」と言われ、心中をするであろう自分に
「近いうちに」は無いと思いつつ、寂しい笑顔を見せながら
去っていく姿がとても印象的。そこに異変を感じて見送るおえんも
とても良かったです。

それにしても、舞台の盆は人力で回していた(セットを手で押していた)
のですが、盆が回っただけで「おぉぉ」ってどよめきが起きるって
どんだけ〜(笑)。



三、お祭り(おまつり)
鳶頭・・・中村 勘九郎

この演目は何度か観たことがありますが、勘三郎さんの舞台は
観れなかったのですよね、それがとても残念。
しかし、勘九郎さんが勘三郎さんにソックリすぎて・・・。
もちろん顔や声が似ているのは当然なんですけどね。

想定通り最後には舞台の奥が開きました。
天気も良くて気持ちが良かったのですけど、私の席からはあまり
お城が観られなくて残念だったかな。

裏が開いた後、勘九郎さんが花道の近くから後ろを振り返って
斜め上をみる場面があったのですが、その横顔が勘三郎さんに
見えてしまって、何だか勘三郎さんもここに居るのかな、
なんて思ったら、泣けてきてしまいました。


平成中村座の中にある「隠れ勘三郎」を探してみましたが
結局見つけられたのが8個のみ。あと10か所もあるのかー!
夜公演に行った時に、もう少し見つけたいな、と思います。