本日は朝からホットヨガに行き、向かったのは豊橋です。

PENALTY KILLING remix ver
PLAT小劇場シリーズ
風琴工房「Penalty killing remix version」3列目(自由席)
14:30開演、16:50終演
作・演出:詩森ろば
出演:粟野史浩(文学座)、板倉武志(犬と串)、碓井将大、岡野康弘(Mrs.fictions)、岡本篤(劇団チョコレートケーキ)、五島三四郎(流山児★事務所)、誉洋、佐野功、杉木隆幸(ECOHES)、高木健(エンニュイ)、田島亮、筒井俊作(キャラメルボックス)、照井健仁、一太(はらぺこペンギン!)、森下亮(クロムモリブデン)

【あらすじ】
プロアイスホッケーチームの月光アイスブレーカーズは、一時は経営難に陥る事もあったが、地元に愛されるチームでもあった。海外からの帰国組、国内有数の強豪チームからの移籍組、地元で育ちアイスブレーカーズを見て育ったルーキーと、様々な選手が顔を揃えているが、決して競合チームではなかった。シーズン終盤、アイスブレーカーズはプレイオフに出場できるかどうか・・という大事な一戦を目前に控えていた。この試合は負けるとチームを引っ張っていたキャプテンの引退試合となってしまうのだが、相手はリーグ一番の強豪チームだった・・・。





風琴工房は拝見した事が無ければ、この舞台の初演も観ていない。
間違いなく、豊橋で上演されなければ観なかったであろう舞台です。
そもそも最初は全く興味無かったですから(笑)。
でも、PLATが呼ぶって事は、それなりに面白いはずだ、と思い
通し券を買っていた訳ですね。その段階ではアイスホッケーの
舞台だって事も知らず、劇チョコの岡本さんぐらいしか
役者さんも存じ上げませんでした。

でも通し券を買うと、「非常の階段」は整理番号が10番ぐらい
だったのに、こちらは30番近い番号で、明らかにこちらの方が
人気公演らしいなぐらいは認識をしておりました。

アートスペースに入ると、狭いながらもそこには立派なスケートリンク

もどきが作られていてビックリです。うわ、本格的。
ちなみにこのリンクの氷の部分には手動の盆が仕込んでありました。

(リンクの)手すりがあって視界の妨げとなりそうなので、今回は

3列目と少し後ろ、高めの位置から観る事にしました。(自由席なので)




「アイスホッケーの話」らしいと、TwitterTLで知っていましたが

真っ先に連想したのは、「弱虫ペダル」や「テニスの王子様」みたいな

2.5次元ミュージカルです。

うわぁ、イケメンの若い子ばっかり出ていて、そういうイケメンを

愛する乙女ばかりが観に来ている舞台なのかなぁ、肩身が狭そうだなぁ、と

若干不安もありました()。(すみません、本当に何も知らなかったので)

 

開演前の音楽もノリノリ、「開演」を「試合開始」にみたてた

アナウンスでスポーツ観戦感が増していくと、3名が登場。

この3人は「月光アイスブレーカーズ」というホッケーチームの

新人3人組で、観客にアイスホッケーのルールを説明してくれます。

ホッケーは6VS 6人のゲームだということ、1ピリオド20分の

3ピリオド制であること、キーパーの事を「ゴーリー」と言う事、

選手交代は自由で、1チーム内には4つのセットがあり、それぞれの

セットには特徴があること。

そして、ペナルティを取られると、一定時間リンク外に出され、

人数が減ったままプレイを続けること・・・。

その時間を責める側は「パワープレイ」、守る方は「キルプレイ」

と表現すること・・・。

 

PENALTY KILLING」というタイトルがホッケー由来だったのね、

という事がやっとここで理解が出来ました。

 

そして開演。

どうやら試合前らしく、その試合の結果如何ではプレーオフに

出場できるかもしれない試合らしい事と、どうやらベテラン選手と

思われる人が、その試合をもって引退すると監督に伝えたシーン。

そして、時間は数か月遡り、プレシーズンへ。

この舞台は、プレシーズンから、この大事な1戦が終わるまでの

時間を描いた作品でした。

 

選手たちの会話から、チームの置かれた状況、メンバーたちの

力関係などが明らかになっていきます。

どうやら、決して強いチームではないこと、給与の遅配がある程

経営的にひっ迫していた事があること・・・。

でも、選手たちは基本的には前向きで、人間関係も悪くない。

何より、地域密着で地元の人はアイスブレーカーズを心から

応援している事が伝わるし、メンバーもその気持ちを嬉しく思い

気持ちに報いたいと思っている事が伝わってきます。

 

強い常勝チームでモチベーションを保つことは、意外とたやすい

のかもしれませんが、こういう「負けても応援してくれる」

ような環境で、ハングリーな気持ちを持ち続け、勝負に挑み続ける

っていう事は、実はとても大変な事なんでしょうね。

 

清々しいほどのスポ根作品でもあると思います。

あんなに青臭く生きられるかしら、と思う程で、役者さんたちが

眩しく見えて仕方ないったら。

でも、そんな生き方が出来ないからこそ、あんなに真っ直ぐな姿に
観ている側は心に刺さるものがあるんだろうな、とも思いました。

 

ダンス等も織り交ぜながらの舞台です。あの狭い中でアクロバティック
な動きをしている人も居て、本当に凄い。狭い中で役者さんが

汗だくになって踊ったり、全力で大声を出して演技している様子を
見ていると芝居と言うより、試合を含んだ、スポーツドキュメントを

見ているような気になります。

実際に、最後の試合のシーンで、アイスブレーカーズが点を入れた時

思わず拍手しちゃってた人いましたから。

 

また役者さんも皆さん、役にピッタリでした。

2.5次元の若手イケメン俳優かと思いきや、小劇場出身の方が

殆どなんですね。ルーキー役の唯井将太さんが嵐の桜井クンに似て
見えてしかたなかったのですが、「クレシダ」で拝見していたんだとか
同じくルーキー役の田島亮君があの騒動の子か!とか
(気の毒なのでここでは敢えて書かないですけど)後から調べると
ほほう、って言う顔ぶれでした。
役者さんがその役に近づいて行ったというよりも、その役の人が
そのままそこに存在していると思わせる、嘘の無い空気感がすごい。

もちろん、他の舞台でも役者の演技を見て「嘘くさい」と

思うことって、殆どないんですけど、ここまで役と同化している

っていうのもすごいと思ういました。

ますます、アイスブレーカーズのドキュメントを見ているような

気にすらなってきます。

最後は相手チームの選手まで登場するとは思っていなかったので

ちょっと驚きましたが、ダンスやストップモーション等で

ホッケーの試合を見事に再現していらっしゃいました。

 

観客の声援を浴びて奮い立つ様子、何が何でもパックを止める

と思って飛び出してくる様子、エースが倒されて、控えのゴーリーが
弱い心を振り切ってナイスセーブをする様子・・。

選手それぞれにドラマがあるんですよね。

結局試合は、最後まであきらめなかった月光アイスブレーカーズが

逆転して勝利。

勝率の問題で、上位チームが勝ったためプレイオフへの

出場は出来なかった・・のですが、皆がそれぞれに成長して

チームとしてレベルアップをしていく様子が見応えバッチリでした。

 

それにしても、隣の席の人は結構早いタイミングで泣いていたし

応援グッズを持ってきている人や、「アイスブレーカーズ!」と

コールをしたり、慣れた人が何名も居たようですけど、

この人たちは、リピート組なのか、遠征組なのか・・?

楽しく観劇すること自体は賛成ですけど、私はそういうノリが

苦手なので、ちょっと引いてしまいました。
アートシアターでスタオベしている人がいるのを初めて見ました。

舞台を観たというより、スポーツ観戦をしたみたいな感じでした。
でもこれ、初演をスズナリでやったんでしょ?
頭おかしいよね(笑)←褒め言葉です。

ぶっちゃけ、そこまで乗り気ではなかったのですが、観て良かった。
風琴工房も今後チェックしなくちゃね、大変だわ(笑)。