前回の東京遠征の際、恵比寿でランチを食べて向かったのは
同じく恵比寿にある東京都写真美術館です。

世界報道写真展2017「世界報道写真展2017」
2017年6月10日〜8月6日










この美術館も、この写真展も前から興味がありましたが
何となく恵比寿って、「わざわざ行く」感覚が強くて
今まで行けないままだったんです。
だからいい機会だ!と思って。


入口も素敵
1階のホール部分も大きな写真が展示してあって素敵です。
一番手前は有名なフランスの写真家ロベール・ドアノーが撮影した
「パリ市庁舎前のキス」。4月から展示されているそうで。
おお、これも報道写真なのか?と思ったら(←バカですな)
学生カップルにキスするように頼んで、それを撮影したもの
なんだそうですね。なんか・・ちょっと残念(笑)。





今回この写真展を観たかったのは、報道写真そのものというより
そういう写真を撮るために、わざわざ紛争地帯に行ったり、
悲惨な現場にカメラを向け続ける報道カメラマンがどういう気持ち
なんだろう、という気持ちも大きかったからです。

私の身の回りに報道カメラマンは居ませんけど、映画や舞台で
自分の命や生活を犠牲にしてまでも、紛争地帯に向かおうとする
報道カメラマンが主役になる事が多いですよね。
そういう作品を観るたびに、報道カメラマンという仕事が理解
できるようで、本心では理解出来なかったんですよね。

写真展を観た感想を表すとすると・・・「言葉にならない」かな。
遠慮のない衝撃的な写真のオンパレードです。

現地の警察官が駐トルコ・ロシア大使を射殺した現場や
クレーンでつりさげられたままの、絞首刑にされた死体
逃げられないよう足が縄で縛られたまま、腐敗しはじめた死体
血にまみれた1歳の子どもを抱いたまま、泣き嘆く父親
弁護士の集まる集会が襲われ、血だらけ、血の海の中に倒れる弁護士達。

でもやっぱり、身内が亡くなって嘆いている家族にカメラを
向けたり、血だらけで助けを求めている人たちにカメラを
向ける報道カメラマンって、どういうメンタリティなんだろう。
確かに写真を見て私も泣けるほどの衝撃を受けたので、
世界の惨状を伝える、という点では十分効果があったし、やはり
そういう使命感なのかな。私なんかからは想像もつかないや。

IS関係の写真が多いのは時代を表していますよね。
この写真展を毎年観続ければ、時代のトレンドや問題点の変遷が
分かるかもね、と思いました。
これからも、可能な限り観続けていきたい写真展だと思いました。

衣食住に窮する事もなく、好きな事をやって、文句ばっか言って
平和に暮らしていられる私は、何て幸せなんだろうと
思わずにはいられなくて、申し訳なくなってしまう程です。
願わくば、この写真展から悲惨な写真が少しでも減っていく
そんな世の中になってほしいな、と願わずにはいられませんでした。