通しで観るので、歌舞伎座の中に残らせて頂いて
引き続き第二部観劇です。

八月納涼歌舞伎「八月納涼歌舞伎 二部」歌舞伎座 1階20列
14:15開演、17:25終演
一、修禅寺物語(しゅぜんじものがたり)
二、歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)







本当は3等席で良かったのですが、既に売り切れており
選択肢が無かったのですよね。
1階なのはありがたいのですが、宙乗りがある演目で、1階の
後方席って、一番ダメダメな席じゃん(笑)。

昨年の納涼歌舞伎も興味がありながら、別の部を選んだので
「東海道中膝栗毛」も今年は!という思いもありましたし、
彌十郎丈が好きな私としては、初世坂東好太郎三十七回忌
二世坂東吉弥十三回忌 追善狂言となっているので、
観ておかなきゃ!と思ったりもしましたので。







一、修禅寺物語(しゅぜんじものがたり)
 夜叉王・・・彌十郎
 姉娘桂・・・猿之助
 源頼家・・・勘九郎
 春彦・・・巳之助
 妹娘楓・・・新悟
 下田五郎・・・萬太郎
 金窪兵衛・・・片岡亀蔵
 修禅寺の僧・・・秀調

こちらの演目は2度目かな。
偏屈な職人の夜叉王ですが、彌十郎丈の夜叉王は、「偏屈」と
言う程強烈な印象ではなかったかなー。
もともと、夜叉王って、芸術家に近い職人なんだと思いますが
彌十郎さんは、より職人寄りっていう感じでしょうか。
体型も背が高く、どっしりしていらっしゃる、という事も
影響しているのかな、と思いますが。
最後の、桂の死顔を書き留めようとする、夜叉王が
とてもステキでございました。

そして、桂を猿之助さんが演じていたのがちょっと意外でした。
何で意外って思ったんだろう(笑)。
「そんな事嫌っ!」っていうワガママというか、お姫様を
夢見るプライドの高い田舎娘なんですよね。
ただ、「イヤな奴」というよりは、そこまで思い込むって
ある意味尊敬するわー、って思うというか、むしろ素直じゃん
って思えて、嫌悪感は私は感じなかったかな。

新悟さんの楓も、桂と対比が出来ていて良かったですしね。
前回も面白いと思って観ましたが、やっぱり面白かったです。



東海道中膝栗毛
二、歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)
 喜多八・・・猿之助
 弥次郎兵衛・・・染五郎
 大道具伊兵衛・・・勘九郎
 女医羽笠・・・七之助
 座元釜桐座衛門・・・中車
 天照大神又は町娘お笑・・・笑也
 瀬之川伊之助・・・巳之助
 中山新五郎・・・新悟
 玩具の左七・・・廣太郎
 芳沢綾人・・・隼人
 女房お蝶・・・児太郎
 舞台番虎吉・・・虎之介
 伊之助妹お園・・・千之助
 伊月梵太郎・・・金太郎
 五代政之助・・・團子
 瀬之川亀松・・・鶴松
 芳沢小歌・・・弘太郎
 瀬之川如燕・・・寿猿
 芳沢菖之助・・・宗之助
 芳沢琴五衛門・・・錦吾
 若竹緑左衛門・・・笑三郎
 同心古原仁三郎・・・猿弥
 同心戸板雅楽之助・・・片岡亀蔵
 鷲鼻少掾・・・門之助
 関為三郎・・・竹三郎

えーっと、役名がなにげに笑えます。
シネマ歌舞伎も観損ねたので、昨年の作品が全く分からない
状態で観に行きましたので、そもそも「再演」じゃなくて
「続編」なんだ、という事も、観はじめて知った体たらく(笑)。

開幕は、舞台の真ん中に真っ白の壁というか大きな箱のようなモノが
置かれていて、「ん?」と思うと、そこに映し出されるのが
「松竹」のロゴ。もうここで大爆笑ですよ。
そして、その白の壁に「前回までのあらすじ」が映し出され
たので、何となくそれまでの経緯は把握(笑)。
そんな弥次喜多の二人が、木挽町に飛ばされて戻ってくる
という所からスタートです。

歌舞伎座では、四ノ切の開幕を目前に控えてお稽古中。
人手が足りないので、二人はまた歌舞伎座でアルバイトをする事に。
今回は、佐藤忠信を初めて演じる芳沢綾人(中村隼人)の周りで
殺人事件が起きていき・・という、ミステリーです。

裏方の話もあるので、蘭間抜けの仕組みを見せてくれて
単純に「へぇぇ」っていう所が面白かったりもしますし、
猿之助さんの四ノ切を観たことがあると、尚更面白いです。

あと、染五郎さんのご子息である金太郎君と、猿之助さんの
甥っ子でもある團子さんのお二人も一緒にご出演です。
「わが子のようだ」「親類のようだ」とそれぞれに言ったりして
これまたウケていましたが、お二人の背丈も同じぐらいですから
年齢も近いんですよね、きっと。
これからも、共演が観られるかも、と思うと楽しみが増えます。
金太郎君の指先まで意識のいっているような動きと、キリっとした
お顔立ちは素敵ですが、セリフというかお芝居に関しては、私は
團子君の方が良かったかなぁ、と思います。

そして、劇中で「A」と「B」の2択を客席に委ねる場面があって
その選択次第で、話の展開が変わるのだそうです。すごい試み(笑)。
猿之助さんも舞台で「裏方さん達が大変」って言ってましたね。
今回は「A」を選択・・だったかな、七之助君の方です。
あれ、別の選択肢を選んだら、どう進んでいたんだろう・・と
いうのは、とても興味ありますね。

すごいアドリブ感いっぱいの、観客参加型っていう感じかな。
面白かったし、たくさん笑いました。
けど・・・私はあまりこの作品は、好みじゃなかったかなー。
内輪ネタが多かったり、役者の素の部分が見えすぎちゃって。
役者さんも楽しそうに演じていて、それはそれで観ている方も
楽しい気持ちになれるんですけど、学園祭のノリのよう・・というか。
でも、そういう所がいい、って言う人が居るのも理解できます。
ま、私の好みなので、あしからず。
元々コメディ作品が苦手傾向にある人なので。